【今週の馬場考察】2/12~13 東京・阪神・小倉

今週の馬場考察

3場全てにややこしい不穏分子が潜む今週の馬場読みはかなりハードモード。

  • 東京:週中の降雪。
  • 阪神:まだ回復しきれてないツギハギ馬場。
  • 小倉:どう転ぶか不透明なコース替わり。

それでもある程度の予測は可能だが、土曜日の大勝負は危険かも知れない。

各競馬場の馬場状態

東京

開催3週目のDコース(Aコースから9m外に内柵を設置)

先週は東京新聞杯(G3)でイルーシヴパンサーが1:32.3で優勝。上がり3Fで33.1を叩き出したようにスピードに秀でた馬に優位性があった。

比較的人気通りの決着が多かったものの先行勢は苦戦傾向にあり、後方勢の台頭が目立った。スピードは必須条件として、脚質と絶対能力のどちらにフォーカスを当てるのが今週の戦略は立てやすいのかを吟味せねばなるまい。

むしろ東京コースの特性が如実に出たと言っても差し支えなかった先週と違い、今週は降雪もあって馬場が渋り気味。一筋縄では行かない匂いがプンプンしてくる。

ひとまず恒例の写真解説。上が先週、下が今週だ。内側に若干痛みが出て来た直線だけは開幕週の写真も最上段に載せておく。

3コーナー

 

4コーナー

直線

確かに直線内は多少の痛みが見て取れる。この痛みは土曜日の稍重開催で更に増すだろう。

先週の結果は能力とスピードの裏付けから来たものではあるが、画像を見ると外差し優勢の兆候は既に表れていたように思える。

4コーナーまでは比較的状態は良さそうなので各レースのペース自体がそこまで緩むとは考え難い。ある程度流れて直線は外が伸びる。

となれば東京新聞杯の結果は必然と捉えるのが妥当だろう。

それをベースにすると、馬場の渋化も相まって時間が進むにつれて逃げ馬には厳しくなり、1600m、2400m、2500mのレースでは内枠に若干のロスが生じる。(1800mと2000mは内枠有利顕著で影響なし)

この瞬間にクイーンⅭ(G3)で人気を集めるであろう②ベルクレスタ、③ショショローザ、④ラリュエルは私の馬柱から消えた。

有力馬が多数の時には割り切って強引に人気馬を削る作業も必要だ。

そして概ねそれで痛い目に遭う。

 

 

 

 

 

阪神

  • 昨年の第6回阪神競馬終了後、特に傷みの激しかった内回り3コーナー、4コーナーから正面直線中程にかけて約4,200平方メートルの芝張替を行い、併せてコース内側に洋芝の追加播種を実施しました。その後、1月中旬より約2週間保温シートで養生しましたが、厳冬期のため洋芝の生育は鈍く、一部不揃いな箇所も見られます。また、芝張替を行っていない箇所においてはベースとなる野芝が休眠期に入っているため、昨年末までの競馬による傷みが残ったままの状態です。

上記はJRA発表文だが、どうやら45日間の休息では回復しきれなかったようだ。

下の各写真は2/3㈭のもの。ここから9日間でどこまで青々とするかは開催当日にならないと分からないが、2/11㈮時点でクッション値が9.6という事だけは判明している。

これは直近だと昨年12/19㈰の朝日杯FS(G1)当日と同じ値だが、その日は3勝クラスの六甲アイランドSで1400m1:20.1、2歳G1の朝日杯では1600m1:33.5。

硬度があれば時計が出るのが阪神だが、少なくとも連続開催で疲弊していたあの日の馬場が今週より良かったと考えるのは些か無理がある。

3コーナー

 

4コーナー

 

直線

修復が間に合わないにしても、この感じだとそれなりに時計の出る馬場であると想像できる。

2/12㈯のメインレースには古馬リステッドの1600m戦が組まれているが、そこでの走破時計が今後の一つの目安。

ペース次第ではあるが、重賞勝ち負けクラスなら上がりを33秒台前半でまとめ、1:32.5前後で走破すると予想する。

 

 

 

 

小倉

Bコース替わり初日を迎える。(Aコースから内柵を3m移動)

クッション値はやや高くなって来ておりそこそこの高速決着が見込める舞台設定。

小倉の直線は外差しに目が生きがちだが、今週は先週よりもコーナー毎の痛みの範囲は狭まり、ロスなく運ぶ逃げ馬の立ち回りに注意を払わなければ痛い目に遭う。

なお、1800m以上だとペースが緩むのでここで単騎逃げを見つけると美味しい馬券にありつけたりする。出来れば内緒にしておいて欲しい。

それでは状態を確認しよう。上が先週、下が今週だ。

3コーナー

 

4コーナー

 

直線

  • 小倉は騎手質の問題もあって乱ペースになりやすいので、特に1200m戦では悪魔的な追い込みが決まる。
  • 1800超だとペースが緩むので逃げ馬を狙う。
  • ごった返す多頭数は意味不明な結果が生まれるので極力手を出さない。

今週の小倉は1800m以上のレースで力のある逃げ・先行馬を中心に馬券を組み立てればそれなりの成果は出るだろう。

以上、今週も皆様が盛大に勝利することを祈る。

 

 

土曜のおすすめ

東京

11R ⑨スターズオンアース 

前走の進路取りが悲惨で負けて強し。後がない気迫が伝わる追い切りに好感

阪神

11R ⑧エングレーバー 

ペースも緩そうな今回は追走も楽。レース放棄の悪癖が出なければ確勝級。

日曜のおすすめ

未定

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