中山競馬場の馬場状態
さぁ、師走の中山開幕!
12/3㈯ステイヤーズS(GⅡ)から12/28㈬ホープフルS(GI)までの全9日間は全てAコースで施行。
世界一の売り上げを誇る12/25㈰のクリスマス有馬記念(GI)でガッツリ巻き上げるためにも毎週の馬場の傾向と変遷はしっかり掴んで行こう。
まずはスプリンターズS(GI)以来およそ2か月ぶりとなる開幕週の状態を把握するところから始めよう。
馬場の変遷
第5回中山は9日間全てAコースを使用する。
3コーナー
Aコース
4コーナー
Aコース
直線
Aコース
第4回中山競馬終了後、10月中旬に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードしました。野芝および洋芝とも順調に生育しており、全体的に良好な状態です。
JRAの発表は以上。
当然のように緑の絨毯。開幕週はこうでなければならない。
こうなると内枠の逃げ先行馬にばかり目が行くものだが、こと重賞に限ると期間の空いた後の中山の開幕週は強力な馬の始動戦となりやすい中山記念(GⅡ)に紫苑S(GⅢ⇒GⅡ)、何でも有りなハンデ戦の京成杯AH(GⅢ)、ドスロー確定の日本最長距離戦ステイヤーズS(GⅡ)と、差しも平然と決まるレースが組まれているので注意が必要だ。
平場は前中心で考えて良いが重賞は少しひねって考えたい。
なお、ダートは各種理由(割愛)があって時計がかかるのでパワー型の優位性は更に増す。
中山競馬場:コース図
引用:JRA
中山競馬場の芝コースには「内回り」と「外回り」の設定がある。2つのコースは2コーナーで分岐し、3コーナーで再び合流。もともとは3コーナーから向正面奥にかけて新設された芝1200メートル用の走路を、その後、さらに延伸して2コーナーにつなげ、現在のレイアウトになった。ちなみに、有馬記念が行われる芝2500メートル戦は内回りが舞台だが、スタート後、まっすぐにコーナーへ進入できるよう、発走地点は外回りコース上に設けられている。
外回りコースに比べ、2コーナーと3コーナーのカーブがかなりタイトな内回りコースは、見た目通りの「小回り」コース。実際、内回りコースの1周距離(1667.1メートル。芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は札幌競馬場(1640.9メートル)と大差なく、310メートルという直線の長さも、いわゆる4大場(東京、中山、京都、阪神)の中ではもっとも短い。1周距離が1839.7メートルという外回りコースはともかく、内回りコースのサイズは「少し大きめのローカル場」と表現するのが当たっている。
とはいえ、コース全体の高低差は内回り、外回りとも5.3メートル。JRA全10場の中でも最大(次位は京都競馬場・外回りの4.3メートル)で、2階建ての建物に相当するこの高低差が、中山のレースに独特のアクセントを加えている。
全体の起伏を見ていくと、ゴール地点から1コーナーにかけて上り勾配が続き、2コーナーの手前で最高到達点を迎える。内回り、外回りとも、そこからは下り勾配に転じ、間に平坦部分を挟みながらホームストレッチ半ばの最深部まで延々と長い下り坂が続く。そして、ゴール前に待ち受けるのが中山名物の急坂。残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂の高低差は2.2メートル、最大勾配の2.24%も10場最大で、馬たちにとっては文字通り、“最後の難関”と言える。
一方のダートコースも、起伏構成は芝コースとほぼ同じ。1周距離が1493メートル、直線の長さが308メートルと、全体のサイズは「ローカル場を少し大きくした程度」に過ぎないが、全体の高低差は4.5メートルにも及び、ゴール前には芝コースと同様の高低差がある急坂が設けられている。
さて、2コーナーから下り勾配が続き、直線も短い中山のレースは、総じて瞬発力勝負にはなりにくい。直線の長いコースでは残り600メートル地点くらいからペースが上がるのが一般的だが、中山ではペースアップのタイミングが早く、瞬発力より持久力勝負を得意とする馬がしばしば台頭。また、軽快に飛ばしてきた馬が直線の急坂で失速し、形勢が一変することも多く、スリリングな攻防からは最後まで目が離せない。
コースは右回りで、ダートのレースは1200メートルのみが芝スタート。起伏に富んだ地形は障害コースにも上手く生かされており、深い“谷”を上り下りする坂路障害も中山の名物だ。春の中山グランドジャンプ、暮れの中山大障害と、1年に2回しか使用されない襷コース(通称・大障害コース)には、大竹柵、大いけ垣という、こちらも名うての難関が設置されている。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1200m 内枠前目有利
この形で外枠にメリットはないのだがどういうわけか内外の馬の成績に大きな開きは無く、ペース次第でどうにでも転ぶため脚質もそれほど問わない難解なコース。
さすがに開幕週は内枠から攻めたいところだが、正直言って好きな条件ではないので基本的にパスすべきところ。
芝1600m 外枠不利
外枠は引きたくない形態。そしてここは魔窟。
芝1800m 外枠不利
スタートから最初のコーナーまで205mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。
芝2000m フラット
中山で唯一常識的なコース。ただし皐月賞でも散々触れたが開催後半になると内枠は死ぬ。
芝2200m(外回り) そこそこフラット
2000mほど平等ではないが1600mや1800mほど理不尽に外不利なわけでもない。
芝2500m 内枠有利
ご存知有馬記念(G1)の距離。多頭数の外枠を引かされた逃げ先行馬は厳しく、夏を越して成長したタイトルホルダーですら飛ばした。
今週は日曜最終にひとつあるが10頭立てと手頃なので気にすることは無い。
芝3600m フラット
JRAのコース紹介では外枠有利とあるが開幕週のスタンド前坂下スタートでそんなことは1億%無く、単純に外枠を強い馬が引いただけ。
そして坂下即スタートは本来逃げ馬不利の条件だが、ステイヤーズSはとにかく流れが遅いため逃げ馬も最初から無理をしなくても行けるので最後までかなりしぶとく粘る。
ダート1200m 断然外枠
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。
結論
- 脚質は前
- 枠は内
- 上記2つはステイヤーズSには当てはまらない
- ダートはゴツ目のパワー型
今週のおすすめ
土曜
1R ⑧マラマプア そろそろ届け。⇒伸びず
11R ⑥ナムラカミカゼ ヒモに一考 ⇒無念
日曜
1R ⑬サイタブラウン 相手が脆弱な上に好枠。
9R ⑥カンティーユ 追い切り動いた。
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