【今週の馬場考察】12/17~18 中山 ターコイズS(GⅢ)

今週の馬場考察

中山競馬場の馬場状態

師走の中山全9日間は全てAコースで施行。

今週は3週目。

馬場の変遷

第5回中山は9日間全てAコースを使用する。

3コーナー

Aコース

4コーナー

Aコース

直線

Aコース

①第4回中山競馬終了後、10月中旬に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードしました。野芝および洋芝とも順調に生育しており、全体的に良好な状態です。

②1週使用しましたが、傷みは少なく引き続き良好な状態です。

③3コーナーから4コーナーの内側に傷みが出始めましたが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

JRAの発表は以上。

3コーナーはややボコ付いて、4コーナーは踏み固められ、直線は内1~2頭分はボコ付いたといった印象を画像からは受けた。

先週は逃げ先行勢の活躍が目立っており、この程度の痛みであれば傾向もさほど大きく変化することは無いだろう。普段の中山と考えてまずは差し支えない。

なお、ダートでは450㎏未満で馬券内に突入できたのははサノノエスポ(2歳1勝Ⅽ3着438㎏)、クロスザルビコン(3歳1勝Ⅽ2着448㎏)と全13Rで僅か2頭のみと、お伝えした通り馬格のあるパワー型が優勢だった。

中山競馬場:コース図

引用:JRA

中山競馬場の芝コースには「内回り」と「外回り」の設定がある。2つのコースは2コーナーで分岐し、3コーナーで再び合流。もともとは3コーナーから向正面奥にかけて新設された芝1200メートル用の走路を、その後、さらに延伸して2コーナーにつなげ、現在のレイアウトになった。ちなみに、有馬記念が行われる芝2500メートル戦は内回りが舞台だが、スタート後、まっすぐにコーナーへ進入できるよう、発走地点は外回りコース上に設けられている。

外回りコースに比べ、2コーナーと3コーナーのカーブがかなりタイトな内回りコースは、見た目通りの「小回り」コース。実際、内回りコースの1周距離(1667.1メートル。芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)は札幌競馬場(1640.9メートル)と大差なく、310メートルという直線の長さも、いわゆる4大場(東京、中山、京都、阪神)の中ではもっとも短い。1周距離が1839.7メートルという外回りコースはともかく、内回りコースのサイズは「少し大きめのローカル場」と表現するのが当たっている。

とはいえ、コース全体の高低差は内回り、外回りとも5.3メートル。JRA全10場の中でも最大(次位は京都競馬場・外回りの4.3メートル)で、2階建ての建物に相当するこの高低差が、中山のレースに独特のアクセントを加えている。

全体の起伏を見ていくと、ゴール地点から1コーナーにかけて上り勾配が続き、2コーナーの手前で最高到達点を迎える。内回り、外回りとも、そこからは下り勾配に転じ、間に平坦部分を挟みながらホームストレッチ半ばの最深部まで延々と長い下り坂が続く。そして、ゴール前に待ち受けるのが中山名物の急坂。残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂の高低差は2.2メートル、最大勾配の2.24%も10場最大で、馬たちにとっては文字通り、“最後の難関”と言える。

一方のダートコースも、起伏構成は芝コースとほぼ同じ。1周距離が1493メートル、直線の長さが308メートルと、全体のサイズは「ローカル場を少し大きくした程度」に過ぎないが、全体の高低差は4.5メートルにも及び、ゴール前には芝コースと同様の高低差がある急坂が設けられている。

さて、2コーナーから下り勾配が続き、直線も短い中山のレースは、総じて瞬発力勝負にはなりにくい。直線の長いコースでは残り600メートル地点くらいからペースが上がるのが一般的だが、中山ではペースアップのタイミングが早く、瞬発力より持久力勝負を得意とする馬がしばしば台頭。また、軽快に飛ばしてきた馬が直線の急坂で失速し、形勢が一変することも多く、スリリングな攻防からは最後まで目が離せない。

コースは右回りで、ダートのレースは1200メートルのみが芝スタート。起伏に富んだ地形は障害コースにも上手く生かされており、深い“谷”を上り下りする坂路障害も中山の名物だ。春の中山グランドジャンプ、暮れの中山大障害と、1年に2回しか使用されない襷コース(通称・大障害コース)には、大竹柵、大いけ垣という、こちらも名うての難関が設置されている。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m 内枠前目有利

この形で外枠にメリットはないのだがどういうわけか内外の馬の成績に大きな開きは無く、ペース次第でどうにでも転ぶため脚質もそれほど問わない難解なコース。

さすがに開幕週は内枠から攻めたいところだが、正直言って好きな条件ではないので基本的にパスすべきところ。

芝1600m 外枠不利

外枠は引きたくない形態。

12/17㈯に牝馬ハンデ重賞ターコイズステークスの舞台となる。何度も言うがここは魔窟なので気を引き締めてかかっていただきたい。

 

芝1800m 外枠不利

スタートから最初のコーナーまで205mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。

 

芝2000m フラット

中山で唯一常識的なコース。ただし皐月賞でも散々触れたが開催後半になると内枠は死ぬ。⇒まだ大丈夫

芝2200m(外回り) そこそこフラット

2000mほど平等ではないが1600mや1800mほど理不尽に外不利なわけでもない。

芝2500m 内枠有利

ご存知有馬記念(G1)の距離。多頭数の外枠を引かされた逃げ先行馬は厳しく、夏を越して成長したタイトルホルダーですら飛ばした。

ダート1200m 断然外枠

芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

結論

  • 脚質は前、流れが速いと鬼差しが決まる。
  • 基本的に枠は内目。
  • 直線は最内は傷んでいるがあとはほぼフラット。
  • ダートはゴツ目のパワー型。
  • ターコイズSは追い切り気配の良い馬が外を引いて混迷。

今週のおすすめ

土曜

1R ⑩シュバルツガイスト 馬格のある馬ほぼ不在。ルメール信頼。2着

3R ⑭ホロニックパス 前走3着以下に9馬身。枠も良い。※単は1.1なのでダメ。1着

4R ⑯キープブライトン とりあえず勝つまで単。デビュー戦で勝てよ(´;ω;`)2着

7R ⑥エリダヌス おまえもだよ。9着

日曜

1R ③リラスカイ 前回より枠は悪いが今回も勝ち負け。

他場

12/17~18 中京

12/17~18 阪神 朝日杯フューチュリティステークス(GI)

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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