東京競馬場の馬場状態
今週は東京開催5週目(10~11日目)でBコースの2週目。
週末の予報は晴れで金曜時点での含水率も低く、パンパンの良での開催が見込まれる。
先に行われた秋天の決着タイムは1:56~57秒台前半と予想したが、ハイラップを刻んだのはパンサラッサのみ。番手以降は寝ボケたままドスローとなった結果の決着タイムは1:57.5。
ジャックドールが勝ちに行く競馬をしていたとしてイクイノックスを凌げたかどうかは闇の中、同時にイクイノックスを見る形で進めたダノンベルーガ陣営にとっても逃げ馬の上がりを4秒上回って交わせなかったのは大誤算だったことだろう。草も生えないレースであったことに疑いの余地は無い。
良馬場の秋天を上がり36.8の馬が連対する事はおそらくもう一生見ることは無いと思う。それに関しては吉田豊のマジックを認めざるを得ない。
重ねて言うが1:56秒台が出ていても全く不思議の無い馬場であって、状況は今週も継続する。
馬場の変遷
東京は4~5回の連続開催で計17日間。前半7日はAコース、中間の6日はBコース(Aコースから3m外に内柵を設置)、後半4日はCコース(Aコースから6m外に内柵を設置)を使用する。
3コーナー
Aコース
Bコース
4コーナー
Aコース
Bコース
直線
Aコース
Bコース
A①第3回東京競馬終了後、傷んだ内側を中心に約32,000平方メートルの芝張替作業を行いました。その後、肥料散布・散水等の生育促進に努め、8月下旬にオーバーシードとして洋芝を播種しました。野芝および洋芝ともに順調に生育しており、全体的に良好な状態です。
②3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みが出始めました。
③3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内柵沿いに傷みがあります。
B④今週からBコースを使用します。柵の移動により傷んだ箇所は概ねカバーされましたが、3コーナーから4コーナーの内柵沿いに軽微な傷みがあります。
B⑤コース全体の内柵沿いに軽い傷みがあります。
※JRAの発表は①が1週目②が2週目と追記していく形式。
Bコース替わりの先週は超高速馬場。少し内に痛みがあるが、今週もバキバキに固い高速コンクリート馬場。
瞬発力に秀でた馬に優勢な条件ではあるが、それほど損傷の無い馬場状態なのでペース次第では余裕で逃げ切る馬も出て来るだろう。
東京競馬場:コース図
引用:JRA
日本ダービーやジャパンカップをはじめ、数々のビッグレースが行われる東京競馬場は、日本競馬の「顔」と呼ぶにふさわしいスケールの大きな競馬場だ。コースは左回りで、芝の1周距離は2083.1メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、直線の長さは525.9メートル。幅員も最大41メートルと非常に広い。
起伏の構成もチャンピオンの座を争うコースにふさわしいハードなもの。ゴールを起点に追っていくと、1コーナーから向正面半ばにかけて高低差1.9メートルの長い下り坂が続き、その直後、3コーナーの手前には、高低差1.5メートルの上り坂が待ち受ける。 最初の坂を上りきった後は短い平坦部分を挟んで下り勾配が続き、4コーナーの手前からは再び若干の上り勾配に。そして直線、残り460メートル地点から300メートル地点にかけては2つめの上り坂が設けられている。中山や阪神に比べると勾配自体はなだらかでも、高低差は2メートルに及ぶこの坂を上り切った後も、300メートル(函館・芝コースの直線の長さとほぼ同じ)走ってようやくゴールにたどり着く。コースを1周する間に“2つの坂”を上り下りするレイアウトは福島も同じだが、スケールは段違いなのだ。
新潟などのローカル場と違い、カーブの半径がゆったりしているため、コーナーでゴチャつく可能性も低い。さらに広々とした幅員をいかし、4つ(A、B、C、D)のコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散化が図られている。様々な面から“紛れ”の介在する余地が小さいわけで、馬の能力がストレートに反映されやすいコースと言える。
一方のダートコースは1周距離が1899メートル、直線の長さが501.6メートルと、正真正銘、日本一のスケールを誇る。バックストレッチとホームストレッチに2つの坂が設けられている起伏構成は芝コースと同じだが、直線の上り坂の高低差は2.4メートルと芝コースを上回る。こちらも非常にタフでハードなコースなのである。
それだけに新潟の外回りコースと同様、直線の末脚比べとなるレースが多い。差し、追い込み馬の活躍が他場以上に目立つこと、まくりはあまり決まらないことも新潟・外回りとの共通項。早くに動いて押し切るのは至難の業ということだろう。
ダートコースはフェブラリーS(GⅠ)の舞台となる1600メートルのみが芝スタート。また、障害レースは固定障害の専用コースを使用して争われるが、年に2回の障害重賞(東京ジャンプS、東京ハイジャンプ)では通常時より難易度の高い“重賞仕様”の障害(大いけ垣、大竹柵)が設置される。
文:石田敏徳(2019年9月時点)
今週の有利枠・不利枠
芝1400m フラット・展開次第
出来れば静観。
芝1600m フラットに戻る
なぜか外枠が嫌われる競馬界なので個人的に大好物でドル箱。開催が進むと内枠が死ぬので結婚できるレベルに好き。
芝1800m 外枠不利
スタートから向こう正面の合流まで約150mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。
芝2000m 圧倒的に外枠不利
超絶欠陥コースで多頭数の外枠引いたら人気でも軽く飛ぶ。
芝2400m 今週は無し
芝2500m 2400mよりは平等
6㈰にアルゼンチン共和国杯が行われるコース。内側もそれほど荒れてはいないが出来れば1枠8枠は引きたくない。馬番⑤~⑧くらいがベストの枠と言えるだろう。
また、スタートから即坂のコースが「逃げ馬」に有利になる事はないことも併せて頭に入れておこう。
ダート1600m 断然外枠
芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。
結論
- 高速馬場
- 1800m2000mの外枠は厳しい
- AR共和国杯は逃げ馬軽視&程よい枠狙い
今週のおすすめ
土曜
未定
日曜
10R ⑥バトルクライ 重賞級。持ち時計無いメンアットワークとルメ人気濃厚のアンダープロットを軽視して2着にこんな感じ↓で。
他場
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