【今週の馬場考察】11/12~13 福島 福島記念(GⅢ)

今週の馬場考察

福島競馬場の馬場状態

全部で3週間の第3回福島2週目。最初の2週はコース、最終週のみBコース{Aコースから2メートル外に内柵を設置(3コーナーから4コーナー2.5メートル)}を使用する。

馬場の変遷

3コーナー

Aコース

4コーナー

Aコース

直線

Aコース

①第2回福島競馬終了後、コース内側の傷んだ箇所約8,700平方メートルの芝張替を行いました。その後、肥料散布・薬剤散布・散水等を行い生育促進に努め、9月中旬にオーバーシードとして洋芝を播種しました。野芝および洋芝ともに順調に生育しており、全体的に良好な状態です。

②1週使用しましたが、大きな傷みもなく、概ね良好な状態です。

JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。

一週使ったがまだ痛みは少ない。来週にはコース替わりとなる馬場に優しい開催なので基本的に前有利と見ていいだろう。

11/13㈰には伝統のカオス重賞である第58回福島記念(GⅢ)が組まれるが、この馬場でフルゲート&逃げ馬多数という例年通りのカオス。追い切りはベレヌスが良かったが同型多数をどうこなすか見もの。

福島競馬場:コース図

引用:JRA

コースは右回り、芝の1周距離は1600メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、ダートは1444.6メートルという福島は、JRA全場のなかで最もコンパクト(=1周距離が短い)な競馬場だ。とはいえ、コースには独特な起伏がつけられ、3、4コーナーにはスパイラルカーブを採用。スリリングかつスピーディーなレースが楽しめるよう、工夫が凝らされている。

独特な起伏について、芝コースを例に見てみよう。ゴール板を過ぎてから2コーナーにかけてなだらかな下り勾配(高低差1.7メートル)が続き、向正面には一転、同1.3メートルの上り勾配が設けられている。その後、平坦部分を挟み、4コーナーから直線(残り170メートル付近まで)にかけて再び緩やかな下り勾配に。そして残り170メートル付近から残り50メートル付近までは高低差1.2メートルの上り勾配を駆け上がってゴールに至る。全体の高低差は1.9メートル(ダートコースは2.1メートル)と、特筆するほどの数字ではなく、ゴール前の上りをはじめ、勾配自体も決してキツくはないが、コースを1周する間にアップダウンを2回繰り返す(ダートコースの起伏構成も芝コースとほぼ同じ)のはかなりユニーク。実はでこぼこした競馬場なのである。

292メートルという芝コースの直線の長さ(Aコース使用時)は、ローカル場としては標準的な数字だが、差しもまずまず決まる。小回りコースのイメージにはあまりとらわれすぎないようにしたい。ただし注目度が高い初夏の開催は梅雨とまともに重なるため、雨の影響を受けやすい。ひと昔前に比べると排水性は格段に良化、馬場も傷みにくくなった近年だが、開催が進むにつれて“外差し”が決まるケースが増えるのは変わらない傾向。一方のダートコースでは「水準以上に逃げ馬の活躍が目立つ」ことも頭に入れておこう。

そのダートのうち、1150メートルのレースだけは芝からスタートする。また、障害レースは固定障害の専用コースと置き障害の本馬場で争われる設定。内馬場のタスキコース、バンケット障害の側面に浮かぶ「FKC」(福島競馬倶楽部の略称)というツツジの植栽文字は、1935年に障害専用コースが新設された際につくられたもので、競馬場のシンボルのひとつとして現在に引き継がれている。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m やや内枠有利

2コーナー付近のポケットからスタートで、3コーナーまで向こう正面約400mを走るため枠順による影響はやや低め。ほぼ荒れていない馬場ならやや内枠に分があると言えよう。

芝1800m 圧倒的に内枠の先行馬有利

スタート後すぐに勾配。テンでモタついて遅れることは追い込みの難しい小回りコースでは致命傷に至る。

あくまで参考だが、この条件で行われるラジオNIKKEI賞(G3)では過去10年の3着以内馬の内訳が1~3枠が17頭に対し、6~8枠は8頭。

芝2000m フラット

4コーナー付近のポケットからのスタートで1コーナーまでの距離は505mあり、枠順による影響は小さい。

コース図も見ない有象無象はこの2000mでも「福島なんだからイン前イン前」と騒ぐが、基本的にフラットだとお伝えしておく。

そしてインが荒れるのが早い福島だけにスタート直後にホームストレッチをすべて使うこの距離では週を追うごとに内枠は厳しくなっていくことを予め頭に叩き込んでおこう。

芝2600m (多頭数なら)内枠有利

福島競馬場で主に使用される4コースの中で最初のコーナーまでの距離が最も短く、その上コーナーの角度もキツイとなれば必然的に外枠の馬は劣勢を強いられる。

とはいえ2600mという長距離且つ非根幹距離の特性上、多頭数になること自体が稀。

基本的には枠云々より馬の地力が問われるコースなので1~2番人気の成績が良いのも特徴。

 

結論

  • とにかく前に行ける馬
  • 2000mは常に外枠が人気的に旨い
  • 他2場に比べると圧倒的に騎手質が低く、波乱も十分

今週のおすすめ

土曜

9R ⑬トーセンシエロ 常に負けた相手が悪い。未勝利なのでナメられ気味のオッズになる。

日曜

未定

他場

11/12~13 東京 武蔵野S(GⅢ)

11/12~13 阪神 エリザベス女王杯(GI)デイリー杯2歳S(GⅡ)

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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