各競馬場の馬場状態
中山
15㈯、16㈰でⅭコース(Aコースから6m外に内柵を設置)も5,6日目となる。
まずは年始の4日間で行われた中山芝コースで3着以内に入った馬の4角でのポジションからおさらいしていこう。
水曜(1/5)
- 5R3歳1勝2000m 9頭 ③①⑤
- 6R古馬1勝2000m 16頭 ①⑪③
- 10R3歳OP1600m 9頭 ④①②
- 11R古馬GⅢ2000m 17頭 ⑥⑨⑨
- 12R古馬2勝2000m 10頭 ①④⑧
土曜(1/8)
- 5R3歳未勝利2200m 15頭 ③⑤①
- 6R新馬戦1600m 16頭 ②④⑥
- 11R古馬OP1600m 16頭 ⑩②①
- 12R3歳上2勝1800m 11頭 ③⑧⑥
日曜(1/9)
- 5R3歳未勝利1600m 16頭 ③①④
- 6R新馬戦2000m 14頭 ②①②
- 9R3歳1勝1200m 12頭 ①⑪②
- 10R古馬3勝ハンデ1600m 13頭 ③⑤⑩
- 12R古馬2勝1600m 14頭 ②⑩③
月曜(1/10)
- 5R3歳未勝利2000m 17頭 ③②⑦
- 10R古馬3勝2200m 15頭 ②①⑫
- 11R3歳GⅢ1600m 16頭 ⑩④⑩
- 12R古馬1勝1600m 15頭 ⑨③⑥
金杯当日は逃げ馬の天下だったが、馬場の渋った8日㈯以降は様相が変わり始める。好走した各馬は4角入り口では先頭に躍り出る位置までポジションを上げているが、道中はやや後ろを追走でも十分に届くようになった。
インも荒れてきており、逃げ馬には最後のひと踏ん張りが利かなくなってきた事は間違いないが、フェアリーS(G3)でライラックと最後まで鎬を削ったスターズオンアースは右往左往しながらもインから強襲を決めており、第一に能力優先の馬場となった事をまず念頭に置き、次いでパワータイプを警戒することが予想の軸となりそうだ。
先週末の馬場考察でお伝えしていた戦略は以下の通り。10日㈪は実質的に1番強い馬が展開を問わず順当に勝利を収めており、この流れを受け継ぐならば今週は力量とパワーが優先される馬場と考えていいだろう。
① 8日㈯は逃げ番手主軸。
② 9日㈰~10日㈪は5~8番手程度までに4角を迎えられる差し馬へ徐々に警戒を強める。
③10日㈪には脚質より力量優先のフラットな馬場となっている可能性。
④ パワータイプ・道悪巧者は+@。
それでは次に馬場状態の変遷を一通り確認していく。上が先週末、下が今週だ。直線だけ金杯前の画像も添付する。
3コーナー
4コーナー
直線
写真から想像すると、先週の開催で内が極端に荒れたというよりは、コース取りに幅が出たといった方がしっくりくる。無駄に大外を回しても距離損するだけだろう。
先週末からは全体的に時計がかかっており、今週はクッション値も微妙に下がったため、パワータイプは恩恵を受ける。
インコース3~4頭分の狭い部分はやや痛みが見受けられるが、どうやら今週この部分で若干の不利益を被るのはゲートの配備位置を見てもスタンド前スタート1800~2200mの①②番枠程度まで。
勿論直線でここを通ることはお勧めできず、フェアリーSでヨレながらここを通ったスターズオンアースのライラックとクビ差は大健闘。但し、ライラックも出遅れから常に外々を回らされながら勝ち切っており、この結果は今の中山が能力優先馬場である事を明確に示している。
開催が進んで外差し馬場になったと短絡的に考えるのも大変結構だが、パワーと能力のある逃げ先行馬に対し、直線少し外に持ち出す余裕を与えてしまえば後続が捕まえる事は難しい。もう一度確認する。あくまでNGなのは直線内3~4頭分の進路だ。
これをまとめると今週の中山の狙い方は
①絶対能力最優先。
②パワータイプに警戒。
③スピードタイプの逃げ馬は疑問視。
10月初~2週の東京を先行策+凡タイムで勝ったエリカヴィータのような人気馬も今週必ず沸くのでしっかり外すようにしていきたい。
中京
年始に再びAコースに戻った中京。
まずは先週の芝コースで3着以内に入った馬の4角でのポジションから見て行こう。
水曜(1/5)
- 5R新馬戦2000m 14頭 ③③⑩
- 6R3歳1勝2000m 10頭 ⑤⑤⑨
- 8R古馬2勝1600m 10頭 ④④①
- 10R古馬OP3000m 13頭 ⑩⑧⑥
- 11R古馬GⅢ1600m 16頭 ⑫②④
土曜(1/8)
- 5R3歳未勝利2200m 16頭 ②③①
- 6R新馬戦1600m 16頭 ②③⑤
- 9R古馬2勝1200m 14頭 ①⑧⑥
- 10R古馬3勝2000m 10頭 ③①④
日曜(1/9)
- 5R3歳未勝利1600m 16頭 ①⑧⑧
- 6R新馬戦2000m 11頭 ①③③
- 8R古馬1勝2000m 13頭 ②⑥①
- 10R古馬3勝1400m 16頭 ⑨①⑥
- 11R3歳GⅢ1600m 15頭 ③⑥⑨
月曜(1/10)
- 5R3歳未勝利2000m 17頭 ②①②
- 6R古馬1勝1200m 10頭 ①⑧⑩
- 9R古馬2勝2200m 11頭 ⑦⑦④
- 11R古馬OP1200m 17頭 ③⑦⑭
年末から数週の空白期間を経て再開した中京初日。5日㈬はハンデ重賞の金杯以外は全て上位人気でのワンツー決着と、先週が能力優先の馬場であることはここでほぼ確定した。
初日逃げ馬が壊滅した事で差し優勢馬場と見る向きもどこかであったようだが、空白期間を経たコース替わりでそれはあり得ない。5日の逃げ馬の人気は若いレースから順に⑬⑨⑧⑩⑤と、そもそも勝負の土俵に上がるのが難しかったとも言える。
5日㈬のパトロールで好走馬を見直すと、6Rのグランディアは外に膨れただけであり、8Rのディヴィーナは人気のジャスティンカフェに蓋をするための進路取りであり内を嫌ったワケではない。
10Rのマカオンドールはラチギリギリのところを伸び勝ち、11R金杯では人気薄ながらダイアトニックが内からあわやのレースを見せた。
5日㈬のレースから直線内外で大差なく、脚質不問の馬場=力量優先であり、それなりの持ち時計が必要な事が解る。また、逃げ馬不振という誤ったイメージが一般に浸透したかも知れない。
シンザン記念(G3)のマテンロウオリオン◎、ラスール無印はこの時点でほぼ決まる。そして8~10日は5日の鬱憤を晴らすかのように能力上位の逃げ番手勢が猛威を振るった。なお、10日㈪の最後2鞍は人気薄の逃げ馬がタレただけだ。
次に比較写真を見てみよう。上が先週末、下が今週だ。
3コーナー
4コーナー
直線
年末にひと時の休息を与えられていた中京はさほどの回復もなく、且つ驚くほどに痛むのが早かった。グリーンベルトは無く、道中は全ての馬に幅広くフラットな進路が用意されていた。
そして、芝の生育が良好ではない中、馬場の硬さだけは維持されており、5日~10日まで全てクッション値は10を超えた。
金杯の走破時計も1.32.9と比較的好時計が出ており、高速馬場とは言えないが各クラスで水準級の時計で走れる下地は欲しいところだろう。
5日㈬の逃げ馬は壊滅状態だったが、10Rのマカオンドールなどは内ラチに激突寸前のようなところから伸びて来ており、極端にインコースがダメというわけではなく、あくまでほぼフラット。
いずれにせよ脚質不問で、基礎能力の高い馬が主役となる舞台設定だ。
と、述べながらも金杯前の考察自信度は通常よりやや低かった。それとは裏腹に結果的には考察と寸分の狂いもなく、速力と地力のある馬が活躍した先週だったが今週は天候のイタズラにより不穏な空気が漂う。
個人的には先週のような能力優先馬場のままでいて欲しかったが、今週は火曜に雨、金曜には降雪に祟られ、クッション値は14日㈮時点で9.2。これは先週より1.3低い数値であり、ある程度の持ち時計が必要とされた先週とは様相が変わる可能性が高い。
また、栗東でも水曜に大雪が降ったため、特に土曜の出走各馬の仕上がり具合を判断することも非常に難解となる。
しかし、そんな雪の中でも元気いっぱいに栗東坂路を駆け上がった愛知杯(G3)出走予定のラルナブリラーレに大きな期待を寄せていたが、まさかの大外⑯番を引いたため意気消沈。2200mの大外ならむしろ好材料ともなり得るが2000mの大外は痛い。
このように土曜中京は3場開催で最も計算が立ちにくい条件となったため、ここは各馬のコース取りと時計を十分に確認するよう気持ちを切り替え、日曜の日経新春杯(G2)に備えさせていただく。
なお、愛知杯で好調教と見做したのは他に①⑩③⑫。上位人気馬に9分以上の仕上がりは不在に思えた。
小倉
JRAの画像を見たところ、この上なくキレイな馬場がそこにあった。
3コーナー
4コーナー
直線
誰が見ても内枠の逃げ先有利であり、細かな説明は不要。
注意すべき点は週中の天候不順から含水率がやや高め(金曜時点では稍重に近い良)。ほぼ杞憂に終わるだろうが、開催日に乾き切らないならばフットワークが大きく不器用な馬などはコーナリングで滑る可能性も頭の片隅に入れておいても良い。
人気面で狙い目なのは逃げ不遇だった11月の阪神開催で沈んだスピードタイプの小柄な逃げ先行馬と見る。
但し、12月初週の阪神で逃げ沈んだ馬はそれが地力なので間違えないようにして頂きたい。
土曜のおすすめ
この子達を絡めた馬券を購入。単勝ベタ買いだとこうなる。
なお、中山9R①、中山12R⑪、小倉2R②は飛ぶ理由が見当たらない。
日曜重賞印+おすすめ
京成杯
◎ ⑪テンダンス
〇 ④ヴェールランス
▲ ⑤アライバル
△ ⑮ロジハービン
日経新春杯
◎ ④ステラヴェローチェ
〇 ②クラヴェル
△ ③マイネルウィルトス
△ ⑧フライライクバード
△ ⑫エフェクトオン
中京
8R ⑤セレシオン
10R ⑥グランパラディーゾ
中山
京成杯のみ
今年度参考
金杯東 ヒートオンビート トーセンスーリヤ
金杯西 ザダル カイザーミノル
シンザン記念 マテンロウオリオン モズゴールドバレル
フェアリーS ライラック エバーシャドネー スクルトゥーラ
※9日㈰のグレイイングリーンを買わないのが下手過ぎた。
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