【第66回京成杯AH(G3)】展開面で恩恵を受けるのはこの馬だ!

重賞展望

9/12㈰の中山競馬場では第66回京成杯AH(G3)が行われる。

秋の飛躍を目論む一線級はこのあたりから始動し始めることもあり、G3ながら毎年屈強なメンバーが揃う見どころ満載のレースだ。

では、全頭診断をしていこう。

※赤文字はレース後追記

 

 

 

 

 

京成杯AH(G3)出走馬全頭診断

①グレナディアガーズ

○ POG馬でG1馬。素質は折り紙付きで期待に応える頻度も高い。

○ 川田は西の結果次第ではサマーチャンピオンジョッキー。

〇 包まれても怒声で前が開きそうな並び。

✕ 案外勝ち切れないキャラ。

最内枠から中団追走も4角でゴチャ付き外へ膨らみ、休み明けの分伸びきれなかったが力は見せる3着。

 

②カテドラル

〇 今年4戦で末脚不発は安田記念(G1)のみ。

✕ まだ仕上がり途上。

✕ 外を回すと大きなロス。イン待機から狭いところを抜け出せるか。

スタート後手も他の出遅れ組より早く立て直し、グレナディアガーズを見ながらのイン追走。

直線は詰まったが外に出してからは一枚上の伸び脚で、戸崎のコース取りも上手く行ったが馬の力が大きい勝利。

更なる上積みも見込め、これならG1でも面白い存在となり得る。

 

 

③ベステンダンク

〇 いつも不当な重斤を背負う馬に56㎏。

〇 人気薄の時しか走らない。

スタートは良かったがテンの速いグループに付いていけず後方から。

残り800m地点で置かれはじめ終局。

衰えは隠せないか。

 

 

 

④グランデマーレ

〇 左回りは苦手。右回りは4戦全勝。

〇 苦手左回りのG3で0.3差5着は地力強化の証。

✕ 休み明けにしてはあまりにも仕上げ過ぎた感のある前走。

無敗の右回りで理想通りのレース運びで驚く程の惨敗。

力のある逃げ馬は粘っておりペースどうこうではないだろう。

デキに問題は無さそうに見えたが前走の反動が少なからずあったと考えるのが妥当で、少し間隔を開けなければ次走も不安。

 

 

⑤ステルヴィオ

〇 高速決着経験も豊富なマイルG1覇者。

〇 追切りで一応の貫録は見せている。内面は不明。

✕ 年齢を重ねスプリント路線にシフトしており、今回は27カ月ぶりのマイル。

✕ ノド鳴り手術明け。

自在性のある馬で今回は先行集団へ。

直線はあわやのレース振りはさすがG1馬といったところだが、それでも最後のひと踏ん張りを欠いたのは休み明けの分か。

 

 

⑥レイエンダ

〇 紫苑Sでも穴を開けた津村の一発。

〇 去勢して競走に全てを賭す。

最高のスタートを決めたが抑えて前半は死んだフリ。

直線に入り馬群を縫うように急追してきたものの僅かに及ばずの6着は俗に言う駄騎乗。

去勢効果は著しく、ここでも藤沢師の判断が光っている。

 

 

⑦マルターズディオサ

〇 シャープな追切り。華奢だった馬体に成長が見られる。

〇 G2~3では(2.1.0.0/3)。中山は無敗。

〇 中山マイルの田辺。

〇 キズナ産駒の土日重賞連勝も。

紫苑Sに続き私の◎が当然のように出遅れ。

8着とはいえ絶望的なポジションから大外を回して上がり最速33.6を叩き出して勝ち馬から0.4差はせめてもの意地か。

 

 

⑧ワイドファラオ

〇 ダートが主戦場だが、中山芝マイルでも3歳春にG2勝ち。

✕ 近走成績とこの相手関係で今回の57.5㎏は厳しめ。

絶好のポジションでレースを進めるも見せ場は作れず。芝も不可ではないがやはりダート適性の方が遥かに高い。

 

 

⑨コントラチェック

〇(4.1.0.2/7)の中山は合う。

〇 スプリントの別定G2があるのにこちらを選択の藤沢和師の意図。

✕ 55.5㎏は重い。

展開面の恩恵を最も受けたのはこの馬だった。

バスラットレオンの出遅れで一気に好転した状況を利して果敢にハナへ。

1000m通過は56.4と速いのでハイペースと思われがちだが、前半600mは34.6と開幕週のこのクラスにしては明らかに遅い。前半600mまで番手グループが指を咥えて見ていたため、結果的に楽に行けた事が好走に繋がった。

先行勢がほぼ間違いなくレシステンシアに掃除されるスプリント戦のセントウルSを避け、消極的な先行勢の鞍上心理も考慮したのか、こちらを選択した藤沢師の慧眼には驚かされるばかりだ。

 

 

 

⑩カラテ

〇 安田記念(G1)は本来使える状態ではなく、関屋記念(G3)でもまだ途上。

〇 調教はいつも目立たない実践タイプ。

✕ G3の1勝以外目立った戦績はなく、右回りの舞台で57㎏はやや見込まれた。

+12は減った分が戻っただけで仕上がりは上位。

充実してきたがやはり最後は見込まれた斤量分の差。

となれば叩き台だった上位の人気馬と定量で戦うG1では苦戦は免れないか。

 

 

⑪バスラットレオン

〇 同期グレナディアガーズに2㎏貰った。

〇 NZT(G2)で2着を5馬身突き放した相性の良い舞台。

✕ スマイルカナとマイスタイルと近所に逃げ馬がいる並び。

痛恨の出遅れ。スタート難が板に付いてきており、早急の改善が必要。

 

⑫カレンシュトラウス

〇 3連勝の勢いと全成績(4.3.2.0/9)の安定感。

〇 グランデマーレとワンツーなら母父同窓会のレアパターン。

✕ 今回は休み明け。坂路でびっしり追われているがそれほどではない時計。

+10はやはり重め残り。次回は変わって来るはず。

 

 

⑬スマートリアン

〇 リステッド2戦で重賞級とも好戦。

〇 坂路好時計で好状態。ハンデも手頃。

状態の良さとハンデ差を活かして馬券圏内寸前のハナ差4着。

充実ぶりは著しく、少なくとも牝馬限定重賞ならいつでも勝てる馬となっている。

 

 

⑭マイスタイル

〇 人気が薄ければ薄い程存在感を増すキャラ。

〇 関屋記念でも見せ場十分。

✕ バスラットレオンとのバトル。

バスラットレオンの出遅れでチャンス到来にもかかわらず中途半端に番手追走。

ここで思い切って行ければ和生も一皮むける。

 

 

⑮アカノニジュウイチ

〇 前走準OPは鮮やかな差し切り。中山も合う。

✕ 1600mの距離はあくまで先を見据えた挑戦なのに外枠の不運。

仕上がりは極上も外枠で出遅れではどうにもならない。

 

 

 

⑯スマイルカナ

〇 昨年はハナ差2着。中山は重賞2勝含む(3.1.0.1/5)と好相性。

✕ おそらく3番手追走。後続も強靭。

✕ よりによって大外。

マイスタイルと同じく中途半端な先行策。マイネル軍団の騎乗依頼が他に少しずつ流れている中でこれはいただけない。

 

 

 

 

 

第66回京成杯AH(G3):まとめ

バスラットレオンが行って、マイスタイル、スマイルカナと続く流れ。斤量を考慮して早い段階でグレナディアガーズが上がればバスラットには厳しくなる。

そうなれば展開が向くのはグレナディアガーズに合わせて動ける馬。

差しは届くが狂乱ペースは望めないので極端な追い込み馬は減点。

 

 

◎ ⑦マルターズディオサ

○ ④グランデマーレ

▲ ①グレナディアガーズ

△ ⑫スマートリアン

△ ⑪カレンシュトラウス

△ ⑩カラテ

 

セントウルS(G2)はこちらから

 

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
【お住まい】千葉県の農地

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