【第164回天皇賞・秋(G1)】出走馬全頭診断

重賞展望

10/31㈰、東京競馬場で第164回天皇賞・秋(G1)が行われる。

5冠牝馬グランアレグリア、3冠馬コントレイル、皐月賞馬エフフォーリアによる3強決戦の様相を呈し、勝ち馬はこの3頭の中から誕生する事が濃厚と見られている。

とはいえファンの心は様々で、これ以外にも応援したい馬はそれぞれいるだろう。

  • 明らかに能力が足りない。
  • 来るわけがない。
  • なんでそんな馬買うの?

同僚や友人との競馬談義に花を咲かせていて、自身が推している馬に対してこのような言われ方をした経験は競馬ファンなら誰しもが一度はあるハズだ。そして推し馬をディスられるのはそれほど気分のいいものではない。

枠順や展開その他、様々な要因が複雑に絡み合って生じる結果を完璧に読み切る事など誰にも出来ない。多様な意見を受け入れられない人の心無い言葉によって、推し馬に対する自信を失ったり、レースの楽しみが半減してしまえば、それは非常に大きな損失である。

だが、どうか安心して欲しい。どんなにディスられようと、彼らは天皇賞の出走権を手にした精鋭達だ。

今週もあなたの推し馬の激走要素を必ず見つけ出す事を約束する。

 

 

 

 

 

 

 

 

天皇賞・秋

傾向

  • 東京2000mは圧倒的に外枠不利。
  • 過去10年1番人気(5.2.1.2/10)
  • 関東馬・関西馬は互角。
  • 4、5歳馬断然。

天皇賞・秋:データ

 

 

 

 

 

 

出走馬全頭診断

①コントレイル

〇 無敗の牡馬3冠と天皇盾はセット。初の秋盾獲得成るか。

〇 東京スポーツ杯2歳Sの強さが色褪せることは無く、素質と能力は別次元。

〇 東京コースでの唯一の敗戦であるJCは「自ら勝ちに行った」アーモンドアイと「届けばいいな」だった鞍上の思惑の差。

〇 菊花賞の激走後で体調不安のあった中、黙って年内休養なら年度代表馬のところを現役最強馬にぶつけた陣営の漢気。

〇 ほぼ追わずして好時計。追い切りは絶好。

✕ 春完敗からの秋初戦はトウカイテイオーの苦い記憶が蘇る。

②カデナ

〇 ド好枠からのインビタ強襲。

〇 先週は田辺のイタズラで②番は爆沈。お菓子を貰えず迎えたハッピーハロウィン。

〇 7歳馬は不振だが、カンパニーというそれ以上の奇跡がいた。

✕ 最近の主戦場がローカルで中央場所では苦戦傾向。

③モズベッロ

〇 一回叩いて上向き。

〇 馬場の恩恵ありとはいえコントレイルとグランアレグリアを差し切った唯一無二の馬。

〇 正午からの雨予報。

✕ 条件的にはここよりJCか有馬。

④ポタジェ

〇 漂うアグネスアーク感。また毎日王冠3着・重賞未勝利・ディープインパクトはスピルバーグの再来も予感させる。

〇 全戦馬券内の堅実さ。

✕ 川田は秋のG1でまだいいところがない。

⑤エフフォーリア

〇 ダービー走破時計2:22.5秒は破格。

〇 無敗の2冠馬と同格と見ていい。

〇 菊花賞で武史が天才である事は証明された。

→詳細 第82回菊花賞(G1):回顧

〇 過去10年、天皇賞・秋で馬券内突入した3歳馬2頭は共にダービー2着馬。

✕ 3歳馬は2002年シンボリクリスエスを最後に18年間勝利無し。

⑥トーセンスーリヤ

〇 先行差し自在。

〇 夏を超え、ようやく本格化気配。

〇 オフザイドトラップに近い雰囲気。

✕ 桁外れに相手強化で通用するかは未知数。

⑦ワールドプレミア

〇 春秋連覇へ。

〇 昨年は先輩菊&春天馬フィエールマンがクロノジェネシスを抑え、アーモンドアイに肉薄。

〇 どんな相手にも大負けの無い堅実性。

✕ まだ万全ではない。

⑧サンレイポケット

〇 ジャングルポケット産駒はトーセンジョーダンで秋天V。春もジャガーメイルで制しており、盾とは相性が良い。

〇 トニービンの血は東京でこそ。

〇 有力馬の一頭であるポタジェに競り勝った実績。

〇 鉄砲実績の無い中で前哨戦0.4差は充実ぶりを物語る。

〇 克駿はG1で穴演出しちゃう人。

✕ 絶対君主クラスとは初対戦。

 

⑨グランアレグリア

〇 昨今の牝馬の秋天好走率は異常。

〇 勇退していく藤沢師が最も重視したG1。

〇 東京は先代女王アーモンドアイを一蹴した舞台。

✕ 昨年の激しさから考えるとこの春は物足りない内容。

✕ ノド手術がどちらに転ぶか。

✕ 負ける時は馬券外まであっさり負ける事も。

⑩カイザーミノル

〇 天皇賞に皇帝。

〇 変幻自在の悪魔騎乗。

〇 今年に入っての充実度。

✕ 初の2000m。

⑪ムイトオブリガード

〇 好走歴のあるアルゼンチン共和国杯ではなくここ。

〇 応援したくなるおじさんコンビ。

〇 東京(4.1.0.3/8)

✕ 近走成績から衰えは隠せない。

⑫ラストドラフト

〇 叩き良化型。

〇 春先に復活の兆し。

✕ G1の皇成。

⑬ペルシアンナイト

〇 札幌記念は女傑2頭を相手にあわやの内容。

〇 以前と違い2000主体。

〇 追い切り上々で、マイルCSの叩き台とは限らない。

✕ 東京(0.1.0.8/9)と不得意。

⑭カレンブーケドール

〇 最強牝馬世代の一角。

〇 一般人の結婚で大注目の時事馬。

〇 コントレイルとも好戦歴あり。

✕ 枠。

⑮ヒシイグアス

〇 怒濤の4連勝中。

〇 晩成型ハーツの破壊力。

〇 東京(2.1.0.0/3)

✕ 追い切り内容悪く、調整に不安。

✕ 枠。

⑯ユーキャンスマイル

〇 まがりなりにも昨年4着で、当時の上位3頭は今回不在。

〇 肚を括って一か八かが出来る佑介と大外。

〇 もはやなんでもありの金子オーナー。

✕ 距離・臨戦過程・現役最強クラスとの対戦成績。

 

 

 

 

まとめ

◎ ①コントレイル

〇 ⑤エフフォーリア

▲ ⑨グランアレグリア

△ 以下は未定。

 

3冠馬コントレイルの強さを信じる。後輩皐月賞馬エフフォーリアはダービーのゴール板が少し前後していれば負けていたと福永も認めているように、無敗を守れなかったとはいえ間違いなく3歳最強で、これを相手筆頭とした。

女王グランアレグリアも全力を出すようであれば2000mの距離に問題などあろうはずもなく、世界レベルの能力にも疑いの余地は無いが、今回はノドの手術明けという面で全幅の信頼が置けず、評価を下げた。

いずれにせよ熱戦を期待しつつ、久々に秋天で男の意地を見てみたい。

 

 

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました