【今週の馬場考察】4/20~21 東京開幕週 フローラS

今週の馬場考察

東京競馬場の馬場状態

今週は第2回東京競馬の開幕週。

土曜日は晴れるので超高速馬場からの開幕となるが、日曜は雨。

春の中山開催は先週で終了し、いよいよ今週から舞台は東京。6月一杯まで10週20日間に渡る開催には日本ダービー(GI)を含む怒濤のGI5連戦など注目レースが目白押しで競馬ファンのボルテージは最高潮に達する。

そしてパワーの右回り中山からスピードとキレの左回り東京に替わり、「東京替わりで」と温めていた穴馬に早く会いたいという方も多いことだろう。

もちろん中山で好走した馬が人気を背負って東京で沈むということも頻繁に発生するのでその辺りに妙味を見出すのも良い。

10週の中でコース替わりは3回。まずはここをしっかり把握しておこう。

東京競馬使用コース

ぽぽん
ぽぽん

Aコース(内柵を最内に設置)

2回東京前6日(4/20~5/5)

平地重賞競走

4/21㈰サンケイスポーツ賞フローラS(GⅡ)芝2000m

4/27㈯テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)芝2400m
5/5㈰NHKマイルカップ(GI)芝1600m

 

Bコース(Aコースから3m外に内枠を設置)

2回東京7~10日(5/11~5/19)

平地重賞競走

5/11㈯京王杯スプリングⅭ(GⅡ)芝1400m
5/12㈰ヴィクトリアマイル(GI)芝1600m

5/19㈰オークス(GI)芝2400m

 

『オークスは内枠が激不利枠』となることは絶対に覚えておこう。
並の馬では話にならない事は以下👇に記してある。

参考:オークスとダービーの決定的な違い

 

Ⅽコース(Aコースから6m外に内枠を設置)

2回東京11~12日、3回東京前4日(5/25~6/9

平地重賞競走

5/26㈰日本ダービー(GI)芝2400m
5/26㈰農林水産省賞典目黒記念(GⅡ)芝2500m

6/2㈰農林水産省賞典安田記念(GI)芝1600m
6/9㈰エプソムカップ(GⅢ)芝1800m

 

Ⅾコース(Aコースから9m外に内枠を設置)

3回東京後4日(6/15~6/23)

平地重賞競走無し

馬場の変遷

第2回東京競馬前6日はAコース(内柵を最内に設置)を使用する。
(最上段が開幕週で最下段が当週)

冬開催の開幕週を比較用に右に貼るので違いを感じていただこう。
なお、冬はⅮコースでの開幕。今回はA。

3コーナー

Aコース

4コーナー

Aコース

直線

Aコース

ダート

  • 第1回東京競馬終了後、路盤点検および砂厚調整を行いました。
  • クッション砂の砂厚は9.0センチメートル(従来通り)で調整しています。
  • 乾燥が著しい場合は、競走馬の安全のため散水を行う場合があります。

  • 野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行します。
  • 第1回東京競馬終了後に、クッション性確保のためエアレーション作業を実施しました。
  • 芝の生育管理のため、中間日に散水を実施します。

A①第1回東京競馬終了後、開催で傷んだ箇所の蹄跡補修・洋芝追加播種・約2週間のシート養生を行いました。芝は順調に生育し、全体的に概ね良好な状態です。

JRAの発表は以上。

東京競馬場:コース図

コース立体図(左回り)

コース平面図(左回り)

コース断面図(芝・左回り)

コース断面図(ダート・左回り)

引用:JRA:東京競馬場コ-ス紹介

日本ダービーやジャパンカップをはじめ、数々のビッグレースが行われる東京競馬場は、日本競馬の「顔」と呼ぶにふさわしいスケールの大きな競馬場だ。コースは左回りで、芝の1周距離は2083.1メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)、直線の長さは525.9メートル。幅員も最大41メートルと非常に広い。

起伏の構成もチャンピオンの座を争うコースにふさわしいハードなもの。ゴールを起点に追っていくと、1コーナーから向正面半ばにかけて高低差1.9メートルの長い下り坂が続き、その直後、3コーナーの手前には、高低差1.5メートルの上り坂が待ち受ける。 最初の坂を上りきった後は短い平坦部分を挟んで下り勾配が続き、4コーナーの手前からは再び若干の上り勾配に。そして直線、残り460メートル地点から300メートル地点にかけては2つめの上り坂が設けられている。中山や阪神に比べると勾配自体はなだらかでも、高低差は2メートルに及ぶこの坂を上り切った後も、300メートル(函館・芝コースの直線の長さとほぼ同じ)走ってようやくゴールにたどり着く。コースを1周する間に“2つの坂”を上り下りするレイアウトは福島も同じだが、スケールは段違いなのだ。

新潟などのローカル場と違い、カーブの半径がゆったりしているため、コーナーでゴチャつく可能性も低い。さらに広々とした幅員をいかし、4つ(A、B、C、D)のコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散化が図られている。様々な面から“紛れ”の介在する余地が小さいわけで、馬の能力がストレートに反映されやすいコースと言える。

一方のダートコースは1周距離が1899メートル、直線の長さが501.6メートルと、正真正銘、日本一のスケールを誇る。バックストレッチとホームストレッチに2つの坂が設けられている起伏構成は芝コースと同じだが、直線の上り坂の高低差は2.4メートルと芝コースを上回る。こちらも非常にタフでハードなコースなのである。

それだけに新潟の外回りコースと同様、直線の末脚比べとなるレースが多い。差し、追い込み馬の活躍が他場以上に目立つこと、まくりはあまり決まらないことも新潟・外回りとの共通項。早くに動いて押し切るのは至難の業ということだろう。

ダートコースはフェブラリーS(GⅠ)の舞台となる1600メートルのみが芝スタート。また、障害レースは固定障害の専用コースを使用して争われるが、年に2回の障害重賞(東京ジャンプS、東京ハイジャンプ)では通常時より難易度の高い“重賞仕様”の障害(大いけ垣、大竹柵)が設置される。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1400m 大荒れ要素多分に含む

とりあえず開幕週だけにほんの一瞬程度の間は幾分内枠の逃げ馬が有利。

芝1600m 内枠不利

なぜか外枠が嫌われる競馬界なので個人的に大好物でドル箱。開催が進むと内枠が死ぬので結婚できるレベルに好き。

もういい加減この文言も見飽きただろう。馬場考察の読者様全員が理解してくれていると思っている。

芝1800m 外枠不利

スタートから向こう正面の合流まで約150mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。

芝2000m 圧倒的に外枠不利

超絶欠陥コースで多頭数の外枠引いたら人気でも軽く飛ぶ。

2400m (多頭数なら)内枠有利

開幕週で多頭数なら必然そうなるが、局面は週ごとに変化する。

芝2500m 2400mよりは平等

2400mより100m後ろに下がる。
初っ端から長めの登り坂なので当然逃げ馬には良くない。

ダート1300m やや内有利な魔窟

スタートから初角まで340m。
多頭数でグズグズしているとひたすら外を回る羽目になるので、ある程度は前に行く脚力が必要となる。

ダート1400m フラットな魔窟

スタートから初角まで440m。
枠順の影響は皆無で逃げも決まれば差しも決まる激ムズコース。

ダート1600m 断然外枠

芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

ダート2100m 内枠有利。1角で膨れる人気馬を探せ

1角まで240mしかなく断然内枠有利は揺るがない。
中京ダ1800~1900m、および新潟ダ1800mと初角の入りが似ており、リンクする。
ここで膨らむ馬はかなりの距離ロスを被るので各馬の参考レースは見ておこう。

まとめ

  • 超高速馬場での開幕。
  • 土曜日は晴れるが日曜は雨。
  • 基本的にイン前
  • スピードに秀でた馬
  • 2000mの外枠は致命的
  • 1600mの外枠は狙い目
  • ダート1600mは超・外枠有利の枠ゲー。
  • ↓納得出来たら押してね

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