【ジャパンカップ(GI):展望】出走各馬の前走内容

重賞レース展望

ジャパンカップ出走各馬の前走内容

今週のジャパンカップ(GI)は1~3番人気の内2頭がGⅠ未勝利のGⅡ1勝馬とGⅢ1勝馬であると考えると小粒感が否めないが、熱いレースが見られないと決まったわけではない。各馬の振り返りはキッチリしておこう。

天皇賞・秋(GI)

10/30 東京芝2000m 圧倒的に外枠不利

超絶欠陥コースで多頭数の外枠引いたら人気でも軽く飛ぶ。

今週は東京開催4週目(8~9日目)でBコース替わり(Aコースから3m外に内柵を設置)となる。

先週も1600mで1:32.0、2000mで1:58.0が出ているように開幕からの高速傾向は続いている。さらにコース替わりでバビットとパンサラッサに導かれれば秋天の決着タイムは1:56~57秒台前半と見るのが妥当。

パンサラッサに対して消極的過ぎたジャックドール藤岡佑介による盛大な駄騎乗はレース後に大論争を巻き起こした。逃げ争いを演じなかったまでは良いが、15馬身差の楽逃げを打たせた挙句に自身はイクイノックスやダノンベルーガ、シャフリヤール相手にスローの瞬発力勝負に持ち込んだなら次走乗り替わりは避けられない。

結果的に想定勝ちタイムより0.5~1秒遅い凡戦となってしまった。良馬場で行われた天皇賞・秋で上がり3F36.8の馬が2着に粘り込むシーンなど今後一生見る事はなかろう。

3着 ダノンベルーガ

出走馬の中で最高のデキだったダノンベルーガはおそらくここをメイチで獲りに来ていた。イクイノックスとの対戦比較で見ても皐月賞は枠運差があったが、ダービーは完敗と言える内容なら2400や2500よりも2000でという思いもあったのだろう。

レースも相手をイクイノックス1頭に絞って終始ビタバリマーク。結果的にそれが仇となり、2着馬を上がりで4秒も上回っているのに交わせず3着。

現在の一線級は2戦目まではパフォーマンスを維持する傾向ではあるものの、完璧な仕上がりに究極の脚を使ってしまった代償は少し心配。

5着 シャフリヤール

ボーナスも貰えるジャパンカップメイチは明らかと言われていたようにデキはせいぜい8分の叩き台でキレず伸びずも一応の能力は見せる。

この中間でどこまで上昇しているかのみに焦点を当てる。

6着 カラテ

秋天は4~5強という下馬評の中、9番人気と評価は低かったものの6着に健闘。

好枠から中団追走。1コーナーでの岩田パパのオイタを偶然にも切り抜けて直線勝負に徹したが、元々速い上がりを使えない馬というのは皆知っているので2番手以下はドスローの瞬発力勝負となった時点で勝ち負けは無理。

新潟記念時には2000mすらどうなのか?と言われていたように距離にも不安があり、条件悪化の今回は静観が妥当に思える。

8着 ユーバーレーベン

常に穴人気に支持されるが秋天は外枠⑭番が嫌われた。476㎏と札幌記念から-22㎏の馬体も強敵相手にボチボチ走った昨年のJC時が472㎏だったことから数字的にはさほど気にすることはなかった。

レースは不利枠から後方追走で大外ぶん回しながらも一定の脚を使って掲示板まであとチョイの8着。JCの叩き台としては及第点と言えよう。

今回、牝馬復活の話題はデアリングタクトに独占されているが、こちらもJCと絶大な相性の良さを誇るオークス馬という事を忘れてはならない。

エリザベス女王杯(GI)

11/13 阪神芝2200m 内枠不利

2000mより200m後方からのスタートで最初のコーナーまで約525m。強い馬は容赦なく強さを見せつける良コース。そして内は荒れた。

盛大に皆騙されていたようだが断然内枠不利のエリザベス女王杯の入線順は⑬⑮

6着 デアリングタクト

好走がほぼ絶望的な④番枠からではスタート直後に一旦下げてから外に出すしかない。そしてその際に隣の⑤マジカルラグーンに当たられることでまず不利2つの出だし。

手綱を引いているのがお分かり頂けるだろうか?そしてこのまま外からほぼ全ての馬に被されひたすら地獄のインを走る事になる。

デアリングタクトはココ。橙帽や桃帽は距離損などお構いなしに永遠に外枠の利を活かしているのが分かる。

これでも最後に少しは見せ場を作ったデアリングタクトに対して「終わった」と言うのは少し違うんじゃないかな?と思う。

JCはとにかくダービー馬とオークス馬の好走率がめちゃくちゃ高いので、この敗戦で軽視されるようなら積極的に狙うのもアリではなかろうか。

京都大賞典(GⅡ)・福島記念(GⅢ)

10/10 阪神芝2400m 僅かに内枠有利

10/10㈪に京都大賞典が行われる。いきなり急坂から始まるエグいコースだけにここで飛ばさざるを得ない逃げ馬は当然成績も悪い。のんびり中団に付けるくらいが丁度いい。

なお、今年の京都大賞典では大穴ユニコーンライオンを少し齧る程度で他の逃げ馬は全て消す。

こんな事を書いたらユニコーンライオンを選ぶ事が論外との指摘を受けた。まぁそうだね。

1着 ヴェラアズール

その後アルゼンチン共和国杯を勝つ事になるブレークアップを負かしたジューンSは詰まりながらも強い内容で、GⅡとはいえメンバーは一流半以下のここでは重賞初挑戦ながら2番人気の支持を集める。

⑩番枠からのスタートは一息だったが、ほぼ完璧な競馬をした人気のボッケリーニを豪脚一閃で軽々捕えて突き放した内容は強いの一言。

2着 ボッケリーニ

レースセンスに限れば現役屈指の才能を持つが、もうワンパンチ足りない事を露呈してしまった。この手の馬が波乱を演出するなら好枠を引いた場合の有馬記念だろう。

13着 ユニコーンライオン

調教はかなりの動きを見せ復調を感じさせた。ここは逃げ馬不利の条件なので結果は出なかったが次走福島記念(GⅢ)では軽いメンツ相手に貫録を見せる。

今年のJCには確固たる逃げ馬が他に存在しないので単騎逃げは余程の事がない限りは確定的。秋天の同厩パンサラッサに続いて波乱を演出するか?

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)

11/6 東京芝2500m 2400mよりは平等

6㈰にアルゼンチン共和国杯が行われるコース。内側もそれほど荒れてはいないが出来れば1枠8枠は引きたくない。馬番⑤~⑧くらいがベストの枠と言えるだろう。

また、スタートから即坂のコースが「逃げ馬」に有利になる事はないことも併せて頭に入れておこう。

最後の直線で逃げ馬キングオブドラゴンの内ラチ衝突により結果が変わったレース。

2着 ハーツイストワール

⑰番は歓迎できる枠ではなかったが、好発を決めたハーツイストワールは1コーナーまで非常にスムーズに進路を取ってそこまでで枠の不利を帳消しにする。2400mと2500mの違いを理解した武豊の手腕は見事。そしてこれは⑯ヒートオンビート戸崎にも同じことがいえた。脚質的にも無理に前に行かなくても良いので中団追走は両頭にとって理想的。

4角を回って直線に入るとアクシデント。ここでカントルやヒートオンビート、テーオーロイヤルは外に弾かれるが、無傷のハーツイストワールは思わぬ形で前が開くことになる。

武豊がそんなチャンスを見逃すはずもなく、悪い所ギリギリいっぱいのところへ。逆に1番人気テーオーロイヤル菱田は最悪の最内へ。こういう所でハッキリと騎手の差が出る。

ブレークアップには届かなかったが2着争いを制す。

どう見直してもキングオブドラゴン事件によって恵まれたので実質4~6着と考えた方がよさそう。その程度でJCで通用するとは思えない。

6着 テーオーロイヤル

スタートで若干ヨレた後、即座にインラチ沿いへ。まず菱田のワンミス。

ブレークアップと近い進路取りにも見えるがほんの僅かに違う。1コーナーまでの入りでは1頭分でも内を開けるのがこの日の馬場なら当然考えるべきこと。

ご覧の通り5枠より外ですぐさま内を選んだのは萩野極、富田暁、三浦皇成。大体想像が付くだろうが落ち着いて外にいる騎手はご自身で調べてほしい。⑥キラーアビリティはクリスチャンだが、これだけでも菱田との差がお分かり頂けるだろう。

JCはペース的に緩くなりそうなので先行力のある馬の力は魅力だが、こういった些細なお粗末さが惜敗を続ける理由。鞍上継続がそもそもの悪手のため、恵まれても3着までではないか?

府中牝馬S(GⅡ)

10/15 芝1800m 外枠不利

スタートから向こう正面の合流まで約150mしかなく、外枠を引く時点でツキがない。

開幕2週目の東京1800mなら100%内枠有利の高速馬場で当然前も止まらない。

7着 シャドウディーヴァ

末期的に不利な東京開幕2週目1800m多頭数の⑭。しかも最後方追走で最後大外を回しては届くはずもなく7着に敗れた。マイルチャンピオンシップは馬のデキと勝負根性と他馬の不利で好結果を呼びこんだが、これが本来の北村友一クオリティ。

上位馬は後方を進んだイズジョーノキセキですらも内を通っているのが分かる。当時のシャドウディーヴァは5番人気だったが、枠もしくは乗り方次第では十分勝ち負け出来たのではなかろうか。

JCにはハーツクライ産駒が3頭出走するがおそらく彼女はその中で最も人気がないだろう。しかし、この結果を見るとトニービンの血が騒ぐ東京2400mで魚雷のような追い込みを見せても全く不思議はない。

オールカマー(GⅡ)

9/25 中山芝2200m(外回り) そこそこフラット

セントライト記念(G2)の舞台。2000mほど平等ではないが1600mや1800mほど理不尽に外枠不利なわけでもない。

5着 テーオーロイヤル

上位人気の中では比較的スムーズなレースをしておりここでの負けは最後外を回した云々の前に休み明けであったことと距離に敗因を求めたい。

6着 デアリングタクト

Bコースを5日使い、Cコース替わりとなった初週の中山で行われたオールカマーは②-①-③という内枠馬番の決着。内々を立ち回って距離損を防ぐように乗った3頭は好走し、人気を背負った馬は常にコーナーで外々を回らされていたため最後に伸びるスタミナを削られていた。

但し1番人気デアリングタクトは⑧、3番人気ヴェルトライゼンテは⑤と別に悪枠でもない。この枠で外々を回ったのは道中の位置取りの問題で、実際に大外⑬番枠だったバビットは逃げて健闘している。(2番人気④ソーヴァリアントはほぼ競走中止で参考外)

寒いレースをした2頭とは対称的に巧く内で脚を溜めたのが②ジェラルディーナ武史と③ウインキートス松岡

ジェラルディーナ、ウインキートスと比べてデアリングタクトの距離損が半端じゃない事は明らか、しかもコース替わり週。おいおい弘平であり、松岡・武史はナイスな騎乗。

7着 ヴェルトライゼンデ

好枠だったが常時外々を回る謎のレースぶり。調教も抜群の動きを見せていたのだが不可解な程伸びずに完敗。これの全貌が解明出来ないので期待よりも不安が大きい。

 

前走外国およびその他

外国馬は入着狙いの出稼ぎ、リッジマンとトラストケンシンは力不足なので彼らは全てオミット。マジカルラグーンの時もお伝えしたが今後日本の馬場(芝)で馬券内に外国馬が入ることは事故と割り切るべき。

昨年5着好走のグランドグローリーが少し人気するだろうが、このレース限りで引退のち日本で繁殖入りが決まっており、無理をする必要のない顔見せ出走が濃厚。

ギュイヨン怖い。好枠怖い。有力馬にも隙があるのが怖い。全て目を瞑る。来たら事故だ。

11/27㈰東京競馬場の馬場

今週の馬場考察:東京←のちほど!

おしまい(´-ω-`)

 

 

 

 

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