【第68回有馬記念(GI):回顧】ドウデュース

重賞レース回顧

2023年12月24日㈰に中山競馬場芝2500mで行われた第68回有馬記念(GI)は、武豊騎手騎乗の2番人気⑤ドウデュースが優勝。

銀河系最強馬イクイノックスに土を付けた脚力がこの大一番で爆発。
ダービーと有馬記念という国内最高峰を制し、2024年は忘れ物を取りに再度海を渡る。

2023 有馬記念(GI)

各馬短評

※レース前見解との整合性確認のため、今回は追い切りと考察を元に書いてみる事にした。

1着 ⑤ドウデュース

栗東p c 最終追いをp??

  • ダービー馬ではあるが、走法からは完璧に暮れの中山向き。
  • 弥生賞も皐月賞も結構致命的な不利を受けたがなんとかしている。
  • ただし例年と違い、今の中山はそこそこ速い。
  • 武豊の騎乗技術の衰えは悲しいが気になる所。
  • 1週前はcw3頭併せで馬なりのまま強めのハーパーを手玉に取る。
  • →82.8-67.5-52.0-35.7-11.0。
  • JCは文句の付けようのないレースをしているが最後僅かに止まっている。
  • ここで残り100~200mに不安が出て来る…のか?
  • 状態の良さは明らかも怪我明けの武豊への不安があった。
  • 暮れの中山という舞台設定はベスト。
  • 渾身の好枠。
  • 出遅れてるにも関わらず、少しかかったため後方で引っ張って抑える。
  • →普通はここで終わり。
  • 今年は時計の出やすい馬場だったとはいえタイトルホルダーの作り出した1000m通過1:00.4→2000mが2:01.0は速く、中弛みも無い。
  • 但し離れた2番手以下は1.0~1.3秒ほど後ろでミドルペース。
  • そのまま後方追走していたが3角から一気に位置を押し上げていくと4角では単独2番手。
  • 腕力は劣化しているが結局武豊。ペースの読み方と仕掛けどころの感覚が化け物。
  • 但しコレが弱い馬ならそこから伸びることは無い。
  • 馬を信じた武豊とそれに応えたドウデュースを讃える以外に選択肢はない。
  • 来年は再度凱旋門賞へ。(William Hillで現在21倍
  • 松島オーナーの夢は武豊と凱旋門賞を勝つ事なので当然の選択。
  • 来春に渡仏のエルコンドルパサーローテが最善の選択。
  • 国内戦全捨ての場合はぽぽんも4度目の渡仏へ動き出します。
2着 ⑯スターズオンアース

w c+ 3頭併せ。流す程度だが前走以上。

  • 1週前はwで3頭併せ。ラストだけ追うと機敏な反応見せる。
  • JCは頓挫明けの大外であれだけやれた。
  • 力は半端じゃないのは誰もが知っている。
  • 未だかつて馬券にならなかったことが無い。
  • 特大ダストボックス⑯
  • ルメールはGIの大外をひたすら馬券圏内に持ってくる。
  • 好スタートを決めてサクサク内前へ。
  • 数秒のロスは仕方なく、これがベスト。
  • 離れた番手は単騎逃げと同義だが絶妙なペース。
  • ルメールの巧さは今更言うまでもない。
  • 4角でドウデュースに並びかけられるものの自身も余力を振り絞る。
  • やっぱり超強い。
3着 ➃タイトルホルダー

w c いい意味で余裕を持った動き。

  • 時計は速くて当たり前の次元の馬。
  • 1週前はwでほんのり強め。まあこのくらいの時計は出るね程度。
  • 少し走りが小さくなっており、全盛期は過ぎている。
  • 昨年の宝塚記念は宝塚史上最強クラスの勝ち方。
  • 凱旋門賞以降はどうも歯車が噛み合わない。
  • 引退レースでようやく引けた有馬記念の絶好枠。(⑯→⑬→④)
  • アイアンバローズが出しゃばらなければ展開は向く。
  • 悔いのないレースを。
  • 3回目の有馬でついに引いた好枠から行く気を見せる。
  • アイアンバローズも行く気を見せたが空気を読んですぐ控える。
  • 単騎逃げ。買ってない人にとっては絶望の展開。
  • ちょっと速いが強いから止まらない。
  • 4角でも2番手以下とは5馬身差。
  • 全盛期なら突き放している。
  • 2022春~秋までは世界最強馬。
  • 産駒に会うのが楽しみだ。
4着 ⑩ジャスティンパレス

坂 c 馬なり流すだけ。普通の状態。

  • 1週前はcw一杯で80.3-65.9-51.8-37.3-11.8。まだ重苦しかった。
  • 完調手前の秋天は勝ち放棄の着狙いに徹して2着。
  • JCをノータイムパスして有馬に矛先は好ローテ。
  • 完全にはなっていない。
  • 逆にここで激追いするのもいかがなもので、無理をしないのも一手か。
  • 去年のジャスティンパレスの1.5倍は強くなっている。
  • 出遅れと言ってもそれほど大きくない。
  • 最後方追走。
  • 速いのはタイトルホルダーだけであとはミドル。
  • 終始外々。
  • 直線はシャフリヤールを交わすのがやっとの4着。
  • デキが万全なら色々違ったかも。
5着 ②シャフリヤール

中山芝 d 回って来ただけ

  • どうにも評価のしようがない。
  • 体のつくりは悪くない。
  • 香港目がけて飛んで行ったのに帰国して有馬はアーモンドアイ轟沈ローテ。
  • 全盛期ならオーギュストロダン相手でもBCを勝っていただろう。
  • 好発決め、終始距離ロスなく、先頭から10馬身程の内4番手追走。
  • むしろこれで好走出来なかったらヤバイ程に恵まれている。
6着 ⑬タスティエーラ

w c+ ラスト少し仕掛ける程度でガチ追いの併走と遊ぶ。

  • 1週前はwで3頭併せ強め。コンバデカーブースに胸を貸し一蹴。
  • →80.9-65.5-50.4-35.7-11.1。既に態勢は整っている。
  • ソールオリエンスと純粋な脚力で比べるとやや見劣る。
  • 但しこの馬には危険なレベルの体力がある。
  • そしてこれまで全てのレースで自身の力を100%出して来ている。
  • 5か月ぶりの3000mですらきっちり能力を出し切れるのはあたおか。
  • この馬も何か間違っていれば三冠馬だった。
  • 枠は準クソ。鞍上は神。
  • 道中は中団で終始内のソールオリエンスに蓋。
  • 最後の直線で内からズレたスルーセブンシーズと外のジャスティンに挟まれる。
  • 今回は不利もあって仕方ない。
  • +18㎏は2歳時の身体を考えれば何も問題ない。
  • 不利が無ければ今回も自身の100%を出していただろう。
  • ↑これは馬券を買う側からしたらとても有難い事。
7着 ⑫ウインマリリン

w c 馬なりで軽快な動き。現状の力は出せる。

  • 凄まじいまでのレース巧者で、中山の中長距離実績はこの中でもトップクラス。
  • 日本での騎乗経験の浅いモリスに中山2500m託すってのも微妙ではある。
  • 最後までレースセンスの塊であることを見せた。
  • ここ最後に引退。
  • 初年度はタイトルホルダーが交配予定。
8着 ①ソールオリエンス

w A 既に仕上がり済み。持ったままでラスト11.2。

  • 1週前はwでウインマリリンと併せ。
  • 馬なりからほんの少し気合いを付けただけで爆伸び。
  • →80.1-65.1-50.8-36.0-11.2。
  • コーナリング不安も見せず。
  • 皐月賞は極悪枠①から脚力だけで戴冠。
  • ダービーはレーンに上手くやられた。
  • セントライト記念の外枠は不利では無いが、武史くんが下手過ぎてこなせず。
  • 菊花賞はまたもゴミ枠でひたすら外回しで武史くんついにクビ。
  • あわよくば3冠も無かったとは言えない馬。
  • それが絶好調で出て来て単勝7倍付くらしい。
  • ガッツリ出遅れ。
  • 2500m中2300mほど蓋。
  • 遠心力を使って外からの得意の中山乗りではなく、4角で内へ切れ込む。
  • 無論そこで微減速、さらに直線は前壁。
  • これで来れたら馬ではない生き物。
9着 ⑪ハーパー

cw c 単走少し仕掛ける程度。動きはふつう。

  • 牝馬らしいキレイなシルエット。長距離は向く体型。
  • 先週は強めにやって馬なりのドウデュースに遊ばれる。
  • 3歳牝馬№4。
  • 前走はブレイディヴェーグを負かしに行く競馬。
  • さすがに人気が無さ過ぎる。
  • 調子は一息。
  • それでも先行集団に取り付き、完璧なレース運び。
  • 3~4角では見せ場も最後は力尽きる。
  • ついでにソールオリエンスの進路で垂れていく。
  • 岩田望来のGI制覇は遠くない未来に訪れるだろうなと思わせた。
  • ハーパー自身は生まれた時代がかなり悪い。
10着 ③ホウオウエミーズ

w c 小気味よいFWで一連の好調はキープしている。

  • これまでより絶望的な程に相手強化しているのでさすがに厳しいか。
  • 後方インビタでラストは大外回して追い上げる。
  • 漸く今年本格化し、有馬記念で上がり3位は立派。
  • 引退。社台ファームへ。
11着 ⑦アイアンバローズ

坂 d 馬なり。流すだけ。

  • 3600m走った後だけに強い負荷は不要。
  • 1週前も坂路で流すだけ。
  • タイトルホルダーとの駆け引き次第で結果はまるっと変わる。
  • 行く気を見せるもすぐ引く。
  • 何しに出て来たの?
12着 ⑮スルーセブンシーズ

w c ラスト強めに追う。

  • 1週前でもゴリゴリ好時計。
  • 凱旋門賞の「疲れ」は無い。
  • 好時計連発は良いのだが、中間自己ベストを連発させておきながら、なぜ当週にそこまでやる必要があるのかが疑問。
  • 既に仕上がっているなら軽く流して微調整ってのがGIに挑む馬では?
  • 帰国して3カ月近く休ませ間隔あけてコレだと急仕上げ感漂う。
  • というモヤモヤが頭にある中でゴミ箱⑮。
  • 帰国後これだけ稽古やって456㎏。
  • 初富士444、中牝448,宝塚446でハイパフォーマンス。
  • こちら側から見れば完全に急仕上げだったが、絶好調という世論+外枠。
  • 普通に今回はただの太客。
  • さらに折り合いを欠き、見せ場すら作れず。
  • 残念ながら骨折。
  • 引退。
  • こんな仕上げで無理して走らせなければ良いものを…。
13着 ⑧ライラック

美浦坂 c 強めでしっかり負荷。

  • 胸前の筋肉も発達し、以前とは別馬。
  • 小柄で馬体減に四苦八苦していたのは昔の話。
  • 充実期に差し掛かっている。
  • 府中牝馬Sの+18㎏は最高だがさらにあっても良い。
  • 今回-2㎏でも馬体減があれば黄信号。
  • 有馬記念はGI未勝利馬が毎年のように馬券に絡んでくる。
  • 好発も馬が行かない。
  • とりあえず後方で折り合いに専念。
  • すっげぇ外回して追い込むも伸びず。
  • この後も付き合い方は難しそうだな。
14着 ⑭プラダリア

cw d 結構ガッチリ追うも最後の伸び一息。

  • ワンチャン狙いの人もいると思われる馬。
  • 舞台設定は申し分ないが、GIだとワンパンチ足りないボッケリーニ枠。
  • デキ悪い外枠の人気薄。
  • 元々出番は一切ない。
  • あそこからでも前目でポジション取りに行くムルザバエフは頑張ってるよ。
15着 ⑥ディープボンド

cw d 先週も当週も一杯に追う。

  • 数字はまずまずだがこのパターンは好感が持てない。
  • 1週前はcwで一杯も併走に遊ばれる。
  • 既にピークアウトしているのは確か。
  • 絶好枠
  • 限りなく可能性は低いが濁流展開になるのを祈るのみか。
  • 好枠だけではどうにもならない。
  • ピークアウトしているのでそろそろ引き際か。
16着 ⑨ヒートオンビート

坂 d すこぶる普通。

  • これまでのパフォーマンスからも悪魔的極限状態まで持って来なければここでは通用しない。
  • 狙えるとすれば次のAJCCだろうか。
  • スターズオンアース以外の有力馬に外を走らせるように回って来ただけ。
  • レベル激低の2500mGⅡならまだ出番はある。

まとめ

    • 馬券的にはアイアンバローズ石橋の出方が読めた人の勝ち。
    • 武豊の役者っぷりに脱帽。
    • ドウデュースの凱旋門賞再挑戦は個人的には「アリ」と見る。
    • ここで引退する馬は今までお疲れ様。
    • 現役続行系は来年もよろしく。
    • ↓いつもの。


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