2023年4月16日㈰に中山競馬場で行われた第83回皐月賞(GI)は、横山武史騎手騎乗の2番人気ソールオリエンスが優勝。重馬場も相まって大混戦と目されていた牡馬クラシック第一弾を、終わってみれば一強だったと言わしめる鮮烈な競馬で制した。
次走は5/29㈰に東京競馬場で行われる日本ダービー(GI)に向かい、無敗の2冠を狙う。
皐月賞(GI)
各馬短評
1着 ①ソールオリエンス
- 調教絶好。
- 枠順最悪。
- 最低の枠から4角までほぼ最後方で大外をぶん回し、桁外れの豪脚で全部抜き去って最後は1と1/4馬身差のV。
- 尋常ではない距離ロスに加え、右回りのコーナリングも京成杯から改善されていない中、能力だけで全て片付けた。
- 京成杯馬初の皐月賞制覇。
- 無敗二冠リーチ。
- ↓武史のジョッキーカメラ。映像が不鮮明なので肉声を聞きたい方向け。
2着 ⑭タスティエーラ
- グラニットの一つ外という絶好枠。
- 重馬場の鬼であった父サトノクラウンの血が爆発。
- 共同通信杯メイチ、なんとか余力で弥生賞を勝つも今回は確実にデキ落ち。
- しかしながらその体調で勝利目前まで迫ったのは高い能力の証。
- 共同通信杯で後塵を喫したファントムシーフは落鉄、タッチダウンはハイペースで折り合いを欠くという不本意な競馬、さらに重馬場で運も向く。
- 1角までは好枠を利して馬場の良いところを選び、ハイペースで進む先行集団を見ながらの5~6番手で4角では絶好の進路取りで先に抜け出す。トップレベルの外国人ジョッキーかと見紛うほどの完璧な騎乗。150点。
- ゴール直前で項垂れた松山の気持ちはよくわかる。
- 相手が悪かったに尽きるが、体調も完璧ならと思わせた。
3着 ⑦ファントムシーフ
- 素質・能力共に上位。
- 皐月賞と好相性の⑦番枠。
- 好調教の一頭。メイチ寸前。
- 無論パドックでは上位のデキ。(⑮⑦⑨①⑧の順)
- 1角の入り手前でフリームファクシからタックルを喰らう。
- その不利を受けたものの、超ハイペースの中、中団後方タスティエーラの直後というベストポジション確保。
- 直線は馬場の良い外に持ち出すも、メタルスピードに前をウロチョロされ前に出れない。ただ、これがなくても3着までだったろう。
- レース中(向正面)落鉄の不運。
- ↓ルメールのジョッキーカメラ
4着 ⑰メタルスピード
- 距離長く、能力不足の下馬評。
- タスティエーラの真横絶好位を追走。
- そのタスティエーラを的に進出を開始。さらにファントムシーフを上手く邪魔をしながら直線を争うという狡猾な完璧騎乗。こちらも150点。
- 最後は力負けしたもののダービー出走権確保は素晴らしい仕事。
- 津村もやれば出来る男だった。
5着 ④ショウナンバシット
- 皐月賞における①~④は極悪枠。さすがにそろそろこれは万人に知れ渡った事だろう。
- なんとミルコはその枠を受け入れたかのように1角まで④番枠の進路取り。当然進まないので一気に後方へ。
- そのまま4角までひたすらインビタ。これをしているのは逃げた嶋田の他に石川、藤岡佑介というお世辞にも巧いとは言えない騎手のみ。(圧倒的に体調面で不具合があったマイネルラウレアも何か考えがあったかも知れないが、多分これはダメ戸崎の方が出た)
- 4角回ると一気に外ワープ。3着争いに一時加わった。
- 外枠を引いていればと悔やまれる内容だが、5着でダービー出走権を確保。
6着 ⑪シャザーン
- スタミナの化け物でダービーは超有力候補。
- デキ8分で出走権確保至上命令の叩き台。
- 望来、頭差届かずの大誤算。
- この後トライアル・・・?と考えると皐月賞出走自体が痛手。
7着 ⑧トップナイフ
- 追い切り死ぬほど軽く不安も昆さんの場合は読めない。
- やはりしっかり仕上げて来ておりパドックでは5位評価。
- 必殺の出遅れ。
- 授業参観に移行。
8着 ⑥ウインオーディン
- 力量はここでは劣る。
- スタートはポンと出たが進路を選びながら後方追走。
- 超ハイペースで垂れた馬を交わしただけの8着。
- やるべきことはやっている。
9着 ⑤フリームファクシ
- 当レースの筆頭過剰人気。
- レーンで拍車。
- ファントムシーフにタックル。
- やり返されて内に封印されて地獄。
10着 ⑮ベラジオオペラ
- 調教軽めもそれは楽勝の前走同様。
- 枠も良く、今回も差しに回ることを期待。
- パドックでは最上位評価。
- ハイペースに付き合って先行。自滅。
11着 ③グリューネグリーン
- 能力不足、超悪枠、出遅れ癖で買い要素ゼロ。
- そのまま枠なりに進む。
12着 ⑬グラニット
- 嶋田炎の先行策。
- 下手だから滅茶苦茶なペースを生み出しレース破壊。
13着 ⑯タッチウッド
- 素質はGI複数勝利級。
- パドックでは全く良く見えないが、追い切りもアレだったのでデキ悪は想定内。
- 関係ない。素質だけで勝てる。
- バシュロの呪い&懸念していた教育騎乗発動。あの超ハイペースで折り合い欠くという爆裂スピードなら行かせてくれた方がむしろスッキリする。
- 4角で手応えを失い、進路を譲る。
- 今後気性の成長とバシュロの呪い解除がなければ才能の無駄死に。
14着 ⑱マイネルラウレア
- ペース無視の雑な競馬で連勝。穴人気に。
- 連勝後2回頓挫でデキ?
- 大外枠を台無しにしてスタート直後内に切れ込む。
- トップナイフとワンダイレクトに「やめとけ」という感じでなだめられる。
- 追走すら出来ない。
- あれを見る限り敗因は体調が主。
15着 ②ワンダイレクト
- そもそも距離が長いのと悪枠。
- 出遅れ。スタート後、即座に外に向かった①武史と同じことをしようとしたが、血迷ってインにやってきたマイネルラウレアに蓋をされ修羅の内へ。
16着 ⑩ラスハンメル
- 最も能力が劣ると思われる馬が引きがちな超絶好枠⑩。
- ただグラニット⑬で、並び的に⑪⑫共に微妙な減点。
- 好スタートを切るが、やはり斜めに切れ込んで来たグラニット、およびベラジオオペラなどに被され枠の優位は軽減。
- それでも道中は可能な限り馬場の良いところを走ろうとしており、脩なりに頑張っている。
17着 ⑨ホウオウビスケッツ
- 追い切り高評価。パドックでも上位。つまり体調には問題なし。
- 自発的に内へ。(???)
- そしてやや折り合いを欠く。
- 3コーナーで早々と脱落。
- あの程度で折り合いを欠くなら、おそらくこの馬も行かせ切ったほうが良いタイプ。
- 今後の教育騎乗を考えると一定期間手を出しづらくなるかも。
18着 ⑫ダノンタッチダウン
- ドルチェモアと同等以上の評価。
- 追い切りの動きからもマイルカップの叩き台濃厚。
- 川田ならハイペースは想定していたはずだが、どういうわけかスタートから促して行く。
- 極悪ペースに最初から付き合う。
- この体調で先行したらどの程度か?の確認作業だったが参考にすらならない。
- さすがに次大丈夫かと心配になって来るほどの大敗。
まとめ
- 超不利枠を力でねじ伏せたソールオリエンスのとんでもなさが際立った。
- 「怪物級」・「三冠確実」といった声が上がるのは当然の成り行き。
- 極悪馬場のハイペースという、多数の馬が能力を発揮出来ない条件下による追い込み一気は勝ち馬が極端に強く見えてしまうのは紛れもない事実なので、付け入る隙があるとすればそこ。
- 2着馬、4着馬は完璧騎乗。
- 総合的に判断すると、このレースで全能力を発揮出来たのは⑰メタルスピード唯一頭。
参考
ぽぽんのおねがい
話題の川田本
人気が欲しいです(´;ω;`)
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