【第66回大阪杯(G1):展望①】全出走馬の買える点を探す

重賞レース展望

写真:JRA

大阪杯

4/3日㈰に阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)で、いよいよ昨年の年度代表馬エフフォーリアが2022年の始動戦を迎える。

彼に唯一土を付けたシャフリヤールは海を渡り、ドバイシーマクラシック(G1)を制してまざまざとその強さを世界に知らしめた。

個人的には既に世界最強馬として位置付けしているエフフォーリアを相手に、昨年の日本ダービー(G1)で火の出るようなデッドヒートを繰り広げた挙句に勝ち切るような馬が海外の超・国際G1を一つや二つ勝ったところで驚く程の事では無いが、エフフォーリア陣営にとって同期の躍進は刺激となったことだろう。

そのエフフォーリアは早くから大阪杯出走を表明しており、年初には大阪杯は1強ムードが漂っていた。ところがそこに待ったをかける馬が彗星のように現れる。言うまでもなくジャックドールだ。

圧倒的なスピードであっさりと先手を奪い、後半更に加速するという血も涙もないレース振りで昨秋から5連勝中のジャックドールは、栗毛の大流星に靴下というそのルックスからも、1998年に非業の死を遂げたサイレンススズカの再来との呼び声も高い。

いよいよ週末に迫った大阪杯はこの2強による頂上決戦というのが下馬評だが、昨年は同じように人気を分け合ったコントレイルとグランアレグリアは共に苦渋を舐めた。今年はどのような結末を迎えるのだろうか。出走予定馬の評価をしながら占っていこう。

出走予定馬

アカイイト

昨年のエリザベス女王杯(G1)は内荒れ馬場を読み切って完勝。馬場考察で何度もお伝えした通り大阪杯はAコース最終週(8週目)となるためインは既に荒れており、舞台設定は本馬にとってこの上ない状況。一叩きして気配も上昇しているとの事。

前が流れ、エフフォーリアが早めにそれらを捕らえに行く展開になれば再び昨秋の豪脚を見られるかも知れない。

アドマイヤハダル

ここ2戦でパンサラッサ、ジャックドールという日本が誇る2大逃げ馬の作り出す流れを経験してからの臨戦は他の出走馬にはない大きな強み。ワンパンチ足りない部分は否めないが、大敗は日本ダービーだけという堅実派。2戦2勝の阪神2000mも好材料。

※賞金不足により除外。

アフリカンゴールド

ジャックドールに鈴を付けに行くとすればこの馬しかおらず、むしろ展開の鍵は彼が握っていると言っても過言ではない。明けて7歳になってからの爆発は凄まじく、3戦全て2桁人気で2着→5着→1着と、およそ2年間に渡る不振から完全に抜け出した。

アリーヴォ

小倉大賞典(G3)で重賞初制覇を飾ったが、外差しの決まる馬場と枠に恵まれたとの意見も多く、まだ高い評価は得られていないのが現状。

とはいえ10戦(5.1.2.2)の成績はまだ底を見せておらず、4歳という年齢からも伸びしろは十分にある。ほぼ外差しにシフトする今週の馬場もマッチするだろうし、鞍上ルメールも心強い(武豊に変更)。また、水曜追切では坂路4F51.3-12.4と上々の時計を出しており体調面でも不安はなさそうだ。

父ドゥラメンテ産駒による初G1制覇はタイトルホルダーに先を越されたが、同じ阪神で一気にG1タイトルまでアリーヴォしても不思議はない。

 

ウインマリリン

肘腫不安が祟って一敗地に塗れたエリザベス女王杯から5か月ぶりの実戦。流石に陣営のトーンも強気とは言えないが、最終追い切りで騎乗した松岡は体調は段々上がってきているとコメントを残し、手塚調教師は昨春の日経賞~春天へ向かう時と似たような状態と評価した。

もしも世間が考える以上に走れる状態が戻っていれば、今の低人気は国際G1級を幾度となく負かして来た彼女の戦力とはかけ離れたものとなる。

 

エフフォーリア

現役世界最強馬。先代の最強クラスであるコントレイル、グランアレグリア、クロノジェネシスすら寄せ付けず、史上初の同一年度皐月賞→秋天→有馬制覇を達成。高速決着・荒れ馬場でも戦力低下皆無。地上で唯一彼に土を付けたシャフリヤールも当然のように世界レベルに到達。

今回は規格外の力を持つジャックドールが強敵となることに異論はないが、連続開催8週目の馬場が逃げ馬に向くとは考え難い。

「デキは8割ほど」と武史は言うが、それでもジャックドールが宇宙の果てまで逃げ切る能力を持っていた場合を除き、騎乗ミスとアクシデント以外ではまず負けないだろう。

キングオブコージ

古馬になってから覚醒した中長距離界の雄。昨秋1年ぶりに復帰し、3戦目となるAJCC(G2)で復活の勝利。超一線級との対戦が少なく、更に今回の相手は今までとは別次元となることで人気は上がってこない。

しかし、ジャックドールとアフリカンゴールドが暴走して激流を生みだす事を密かに期待しているであろう鞍上(横山典)が、必殺のポツンを炸裂させる可能性は捨て切れない。

 

 

ジェラルディーナ

父モーリス、母ジェンティルドンナの世界的良血お嬢様。昨秋はレイパパレを彷彿させる連勝劇でチャレンジカップ(G3)に挑んだが、評判馬ソーヴァリアント、および自身の気性のモロさに打ちのめされた。

しかしながら父母の2000mG1成績は凄まじく、超良血馬の素質の高さを疑っていない福永が継続騎乗。昨秋、毎週のようにG1で馬券になった彼を2桁人気で買える機会はそうそうないはずだ。

※賞金不足により除外。福永はステラリアに騎乗。

次の記事 【第66回大阪杯(G1):展望②】ジャックドールの不安材料6点

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