【今週の馬場考察】12/17~18 阪神 朝日杯フューチュリティステークス(GI)

今週の馬場考察

阪神競馬場の馬場状態

秋~冬の阪神11週目(22~23日目)でBコース4週目。

メインレースは12/18㈰第74回朝日杯フューチュリティステークス(GI)となるが、先週の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でも外枠が仇になった人気馬が山のようにいたことでもわかるようにかなりの枠ゲーレース。

先週に引き続き、狙いの馬が外枠(特に桃帽)を引いたら躊躇う気持ちも必要かもしれない。

なお、12/17㈯の昼頃から20時頃まで雨予報。12/18㈰は晴れる。

馬場の変遷

今開催の阪神は年末まで延べ13週26日間続く。そして使用コースは最初の15日間がAコース、後半の11日間がBコース(Aコースから直線部3メートル、曲線部4メートル外側に内柵を設置)

内回り3コーナー

Aコース

Bコース

外回り4コーナー

Aコース

Bコース

直線

Aコース

Bコース

A①第3回阪神競馬前にAコース部約6,200平方メートル、第3回阪神競馬終了後にはBコース部を中心に約14,900平方メートルの芝張替を実施しました。その後ベースとなる野芝の生育促進に努め、9月上旬に洋芝(イタリアンライグラス)を播種しました。野芝・洋芝とも生育は順調で、全体的に良好な状態です。

②内回り3コーナー・4コーナーから正面直線にかけてコース内側に軽微な傷みがありますが、全体的には良好な状態です。

③内回り3コーナー・4コーナーから正面直線にかけてコース内側に軽微な傷みがありますが、全体的には良好な状態です。

④内回り3コーナー入口から4コーナーおよび正面直線にかけてコース内側に軽微な傷みがありますが、全体的には良好な状態です。

⑤内回り3コーナー入口から4コーナー、外回り4コーナーから正面直線にかけてコース内側に軽微な傷みがありますが、全体的に良好な状態です。

⑥内回り3コーナー入口から4コーナーにかけてコース内側に傷みがあります。その他の箇所についてもコース内側に軽微な傷みがあります。

⑦内回りコースの全周にわたり、内柵沿いに傷みがあります。特に内回り3コーナー入口から4コーナー、正面直線にかけての傷みが顕著です。

B⑧今週からBコースを使用します。コース変更に伴い、コース内側の傷みは概ねカバーされました。向正面直線および正面直線に軽微な傷みが残っていますが、全体的には良好な状態です。

B⑨向正面直線および正面直線の内側に部分的な傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

B⑩向正面直線および正面直線の内側に部分的な傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

B⑪向正面直線および正面直線の内側に傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

JRAの発表内容→①が開幕週②は2週目の発表。

9週目からアナウンスが変わっていないのがお分かり頂けるだろうか?もはやこのまま年末まで押し切ってしまわれないかと勘繰ってしまう。

クッション値の高さ故に好時計が出やすい阪神ではあるが、先週の時計を見る限り、やはり少し陰りが見え始めてる。ハイペースだったとはいえリバティアイランドの出した1600m1:33.1は破格の時計と評価してもいいかも知れない。

先週は最後まで内も使えていたが、ラストの直線で同じ位置にいた原が内を選んだのとは対照的に安全策とはいえ川田が外を選んだ以上、「伸びるのは外」であることは間違いない。

確かに直線の画像を見ると今週は「痛みの範囲」は留まっているが、「痛みの深さ」は進んでいるのが分かる。おそらく12/11㈰の勝ち馬に差し馬がひしめいたのはこれも一つの要因だろう。逃げ馬は最後に余力が無いと幅広く傷んだ坂で止まっている。

これは本命党に傾いた強い馬優勢の馬場。ならば今週は基本的には好位~中団を進む能力の高い馬を中心に予想を組み立てて行くのが筋道と言える。

阪神競馬場:コース図

引用:JRA

昭和の時代は「オムスビ型の競馬場」として親しまれていた阪神競馬場だが、平成に入って装いを一新。「従来の3、4コーナーの外側に、外回りコースを新設」という大規模な改修をへて、日本屈指のスケールを誇る競馬場に生まれ変わった。内回りコースの1周距離は1689メートル(芝コースの距離についてはAコースの数値を用いる)と標準的なサイズながら、新設された外回りコースの1周距離は実に2089メートル。右回りの競馬場の中では日本最長で、東京競馬場(2083.1メートル)をも上回る。

そんな外回りコースの特徴はバックストレッチが非常に長く、3、4コーナーのカーブもゆったりしていること。内回りコースと分岐した後もしばらくまっすぐ走り、広々とした3、4コーナーを回って直線に向く。ちなみに内回りの芝1200メートルと外回りの芝1600メートルは発走地点が同じ、また、2コーナー付近に発走地点が設けられている東京の芝1600メートルに対し、阪神の芝1600メートルは向正面半ばからスタートを切る。これらを重ね合わせれば、バックストレッチの長さと3、4コーナーの大きさをイメージしていただけるはずだ。

さらに外回りコースの直線は473.6メートルと右回り最長(新潟、東京に次いで全場3位)。ゴール前には急坂も設けられている。サイズは標準的で決して小さいわけではない内回りコース(直線の長さは356.5メートル)だが、外回りはより“紛れ”が生じにくい、馬の実力がストレートに反映されるコースといえるだろう。

ただし幅員はそれほど広くなく、コースの設定はA、Bのみ。4つのコース(A、B、C、D)を使い分けられる京都に比べると、馬場の傷みは進行しやすい。梅雨と重なる6月の開催は特に、タフなコンディションになりやすいことは頭に入れておこう。

コースの起伏に目を向けると、内回りコースでは残り800メートル地点から、外回りコースでは残り600メートル地点から、直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配が続き、ゴール前の急坂につながるレイアウト。この上り坂は高低差こそ1.8メートルながら、勾配は1.5%となかなかキツい。

一方のダートコースは残り900メートル地点から直線にかけて緩やかに下り、残り200メートル地点に高低差1.6メートルの上り坂が待ち受ける起伏構成。1周距離は1517.6メートル、直線の長さは352.7メートルで、芝の内回りと同様、こちらも標準サイズといえる。とはいえゴール前に坂が設けられている阪神と平坦な京都では、パフォーマンスに差が出る馬もいるので注意が必要だ。

コースは右回り、ダートは1400メートル戦と2000メートル戦が芝スタート。また、障害戦はタスキコースを含む専用コースで争われる。

文:石田敏徳(2019年9月時点)

今週の有利枠・不利枠

芝1200m 外枠不利・ペースに注意

最初のコーナーまで約243mしかなく本来は内枠逃げ馬有利。しかし現状は開催が進んだ小倉の1200みたいにゴール前一変爆荒れなんてことも起こり得るカオスな条件。

芝1400m 多頭数の外枠先行馬は不利

芝1200mのスタートから200m伸びただけだがコーナーの入りまで243mと443mでは天と地ほども違う。差しも効くがある程度の位置は欲しい。

芝1600m 外枠OUT

12/18㈰朝日杯FSの舞台で年間通して外は不利。8枠は本当に厳しいが多頭数の外枠から来る馬は素直に能力を認めて良い。

芝1800m(外回り) フラット

最初のコーナーまで600m超なら枠順はどこでもいい。脚質云々より「本質的な強さ」が問われるので堅いと思しき馬が出て来たら全ツ。

芝2000m フラット

コーナーワークの巧さが重要と見ているコースで少し力が劣る穴馬も立ち回り一つで好配当を演出する。大阪杯のビデオを舐めるように見るとよくわかる。

芝2200m フラット⇒徐々に内枠不利

2000mより200m後方からのスタートで最初のコーナーまで約525m。強い馬は容赦なく強さを見せつける良コース。

 

芝2400m(外回り) 今週は無し 逃げ馬不利・程よい中枠優勢

坂下スタートで逃げ馬はまず疑問視。外枠過ぎも微妙。

芝2600m(外回り) 今週は無し フラット

2200mとスタート地点は同じだがこちらは外回り。試行回数が少なすぎてデータなどはほぼ無いに等しい。

芝3000m(内回り) 今週は無し

そもそも滅多に無い。

 

ダート1400m 2000m 断然外枠

芝スタートのダートは競馬場を問わず恒常的に断然外枠有利。これは抗いようがない事実。

 

 

結論

  • そこそこタフな馬場。
  • 能力値高い好位差しが主軸。
  • インでも走れるが逃げ馬は止まる。
  • 日曜日には上記3つの傾向は強まる。
  • 1200、1600の外枠は致命的
  • 堅いのがいると感じたら1800m

今週のおすすめ

土曜

1R ⑧ゼットカレン ⑦カネトシフラムが難敵だが走破圏 3着

3R ⑫バトゥーキ 内枠の前走で3着を7馬身チギればこの枠なら再び勝ち負け。3着

9R ⑦キングズソード 聖奈が下手過ぎて川田降臨。1着

11R ⑧ファストフォース 持ち時計もあるが渋ったほうが良い。追い切りも本気。4着

12R ①セブンサミット 出世遅れ過ぎなので少し急げ。2着

日曜

17㈯のレースを見ていると直線の内は汚れてはいるが使えている。もちろん馬場は外のほうが伸びるが、そこを通ると届かず3~4着が目立つので余程の豪脚がなければ大外一気は厳しそう。

午後からの雨で少し内が耕された影響はまだ見えないが、引き続き18㈰の状況は注視していく必要がある。

3R ⑭ハーパー ゴミ枠が課題だがセレスタの仔は器が違う。

10R ②アグリ ようやく本格化。来年は重賞ウィナー。

11R ⑫ダノンタッチダウン 不動。敵は道中の不利だけなのでリバティアイランドしてほしい。また、⑭レイベリングは確かに溢れる素質を感じるが、皆さん何度阪神1600mで外枠を引いた武史に騙されれば気が済むのかとも思う。

他場

12/17~18 中京

12/17~18 中山 ターコイズステークス(GⅢ)

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