【第82回オークス(G1)展望①】「白毛一族」の突然変異、ソダシの2冠は確定か?

重賞展望

休む間もなく続く怒濤の東京G1シリーズ5連戦。

3戦目となる5月23日㈰のオークス(G1)は、無敗の桜花賞馬ソダシ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)が春の2冠牝馬となるのかというところに注目が集まっている。

最大のライバルであるサトノレイナスが翌週の日本ダービー(G1)に向かうと発表されたことで当確ムードすら漂うが、競馬はそんなに簡単ではない。

先週のヴィクトリアマイル(G1)で競馬が簡単なものであることはグランアレグリアが示しているが、とりあえず難しいと思っておいた方が楽しめるではないか。

 

ソダシ

白毛一族

デビュー前から常に注目を集める白毛一族の出身でとにかく目立つ。これまで彼女の一族の多くはダートを主戦場としてきたため、その馬体は目立つながらもいつも砂にまみれる事が多く、目立つけど地味な人気先行型が多かった。

恥ずかしながら私はその先入観があったので、POGで人気を集めようが全く無視していたし、新馬戦も「なんで芝なんだろ?」くらいに考えていた。

アルテミスS(G3)

新馬→札幌2歳S(G3)と連勝し、出世レースと名高いアルテミスSに出走。事もあろうにこの時点でもまだ私はソダシは人気先行と考えていたが、このレースを境に漸く考えを改めた。

真っ白な馬体が府中の直線で後続を引き離す姿はさながら妖精が走っているかのような感覚をもたらし、神々しさすらあるその姿に完璧に見惚れ、その時ハッキリわかった。

この妖精は強い。

最大のライバル-サトノレイナス

ただ、アルテミスSの時点で世代の№1牝馬は間違いなくサトノレイナスであると確信しているので、ソダシが如何に注目を集めようとどれだけ走ろうと今後もその評価は変わらない。

つまり、リスグラシューやクロノジェネシス等の多くの超G1級にかけてしまった呪いがまたも発動する事になる。これはソダシにとっては大きな追い風だ。

阪神JF(G1)

ここは一騎打ちではあるが、勝つのはサトノレイナスだと考えていた。

3番手以下とは致命的な能力差があるにも関わらず、ソダシとサトノレイナスの馬連⑥-⑦は7倍弱。

だが私はアホなので、推し馬が出走すると連系以上に単勝で勝負してしまう悪癖があり、サトノレイナスが4倍超えという凄まじく魅力的な悪魔のささやきに抗えなかった。

リスグラシューやクロノジェネシスで大敗した経験が微塵も生きておらず、これほど美味しいレースでほぼガミ。白毛馬として世界初となるG1制覇を成し遂げたソダシは本当に美しかったため、まぁいいか。。。。と思えたのは救いである。

 

桜花賞(G1)

2強はステップレースを挟まず、ぶっつけで桜花賞に臨戦。ここでもやはり呪いは発動しサトノレイナスは大外8枠⑱番、既に国民的アイドルへの道を歩み始めたソダシは2枠④番。クッキリと明暗は分かれた。

「主役はソダシ」

もはや神すらも味方に付けている。結果はご覧の通りだ。

サトノレイナス-日本ダービー(G1)挑戦

桜花賞から10日後の4月21日、オークスでも最大の強敵となると目されていたサトノレイナスが日本ダービーへ矛先を変えることが発表された。

ソダシにとってこれが吉と出るか否かはまだ不明だが、仮にソダシがオークス、サトノレイナスがダービーを勝つような事になれば、「ソダシブーム」は大きな社会現象にまで発展していくだろう。

オークス

距離適性

肝心の本題だが、ソダシにとってオークスの適正は実際のところどの程度なんだろうか?

クロフネ産駒には距離の壁があり、最高傑作のアエロリットですら2000m超のG1では3着が限界だった。

ソダシは恐ろしい程折り合えるタイプであり、盤石のレース運びをする馬なので、世間で言われるほどの距離不安を今のところ感じていない。

相手関係

今回出走予定の相手とは勝負付けはほぼ済んでおり、能力最上位は揺るがない。

ちなみに桜花賞時の評価が以下のツイート。5つのいいねが輝く。

今回も世代3番手のファインルージュが当面の敵となり、それにホウオウイクセルアールドヴィーヴルが続く。

特にホウオウイクセルは先行も差しも出来る器用さがあり、母系は長距離の大御所メジロの血に加え

  • 父父キングカメハメハ
  • 父母エアグルーヴ
  • 母父スペシャルウィーク
  • 母母メジロドーベル

東京2400mで買わない手はない。

※ホウオウイクセルは右後肢飛節故障によりオークス回避へ。

アールドヴィーヴルは極限の仕上げで挑んだ桜花賞からの中間の回復がカギ。

桜花賞では軽視したアパパネの仔、アカイトリノムスメは思った以上にやる娘だったので要注目だが、ちょっと人気し過ぎな感もある。

忘れな草賞勝ちのステラリアとスイートピーS勝ちのタガノパッションは相手が弱く、フローラS(G2)勝ちのクールキャットはヤネが変わると折り合いに不安。トライアル組のいずれもソダシに先着は厳しいのではなかろうか。

まとめ

桜花賞から距離が800m伸びる事によって前進する馬の存在が気掛かりではあるものの、最大のライバル回避により、白毛馬ソダシの2冠達成確率は現時点ではかなり高い。

穴狙いをするなら週末の雨予報を味方に付けたいところだが、神格化しつつある今のソダシなら絶好の競馬日和にしてしまうかも知れない。

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【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
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