【第23回チャンピオンズカップ:展望】出走各馬の参考レース

重賞展望

チャンピオンズカップ出走各馬の参考レース

舞台は中京ダート1800m。昨年はただただテーオーケインズの強さだけが際立ったレースだったが、今年もそのテーオーケインズが盤石の状態で連覇に挑む。

確かに前走のJBCクラシックは次を見据えた仕上げであり、ここメイチもしくは東京大賞典までの3タテを睨んでいたように思える。

かといって他馬が無策で2着狙いに徹するなどあろうはずもない。逆転の目を探るべく振り返りに入っていこう。

JBCクラシック(JpnI)

11/3 盛岡ダート2000m

1着 テーオーケインズ

将来有望な3歳馬と帝王賞馬に対して単勝1.8倍と堂々の一番人気で迎え撃った一戦。

外目の⑬番枠から出たテーオーケインズは1コーナーから終始外々を回らされながら6~7番手を追走。ロスの多い競馬だったが3~4コーナー中間から進出を開始するとそんな事はお構いなしに、好枠を利して先行したクラウンプライドに2馬身半の差を付けて楽勝。

まだ余裕のあるデキであのパフォーマンスだと、ここで負かした相手に不覚をとる事は正直想像し難い。

橙がテーオーケインズ。赤が2着馬。

 

2着 クラウンプライド

UAEダービーの過去の勝ち馬にはディスクリートキャット、サンダースノーなど錚々たる名が並ぶ。日本調教馬としてラニ以来の勝利を挙げたクラウンプライドの資質は世界的に見ても高水準なものであることに疑いの余地は無い。

ここではやや掛かり気味で逃げる事になり、最後テーオーケインズには屈したものの3着以下はしっかり抑えて力を示した。

少し気性的な問題があるのか大きく負ける事もあるので全幅の信頼には欠けるが、内枠からスムーズに先手を取れれば期待の方が大きい。

6着 オーヴェルニュ

テーオーの隣⑫番からのスタートだったが、そのテーオーよりも位置取りや展開に遥かに恵まれてこの完敗。これはもう地方の砂が根本的に合わないと見て参考外。

逆に中京は庭と言えるほど得意としており、さらに降雨でもあろうものなら一発逆転の目もあるだろう。惜しいのは次は最も合う川田が乗らない事。

シリウスS(GⅢ)

10/01 中京ダート1900m

1着 ジュンライトボルト

芝でも重賞を勝てる力を持つが望来と脩に詰めに詰められ無駄な連敗。心機一転ダートを使ったところどうやらそれが大成功。

この馬は持続力のある末脚が武器で一旦伸びるとそう簡単には止まらない。但しエンジン点火にはそれなりの時間がかかるため、芝時代に望来と脩が見せたような必殺の詰まりを喰らう極端な内枠を引いた場合は大きなマイナスになりかねない。

CC(チャンピオンズカップ)では速い馬が他にも数頭いる上に石川が馬群を上手に馬群を捌けるわけもなく、ランクが上がるメンバー相手のここは是が非でも中枠が欲しい

2着 ハピ

ジュンライトボルトの隣⑧番はド真ん中の絶好枠。そもそもハピに53㎏というハンデが軽すぎてそりゃ好走するだろとなるのでおすすめとして推奨した。

直線はオーヴェルニュを交わすのに少し窮屈で外に持ち出すロスがあったが、ジュンライトボルトは4角から外に持ち出す安全運転のため着差はこのままと捉えて良い。

先行勢はオーヴェルニュを除き総崩れのため展開面でも向いたか。

3着 オーヴェルニュ

中京は走るので不思議は無いが先行勢総崩れの中頑張ったことは評価すべき。CCで気になるのは手が合うこの馬より先に川須のシャマルを取った川田の意向。ワンパンチ足りないと見られたのならルメール騎乗で過剰人気の恐れがある。

5着 サクラアリュール

シリウスSで3年連続掲示板確保している以上中京適性はお墨付きだが地味なキャラ故毎回人気にはならない。ここで4着争いをしたクリノドラゴンが浦和記念を制したことには一定の評価が必要。着狙いの競馬が板に付き過ぎているので頭としては買いずらいが、テーオーケインズが先行勢を虐待した場合は無欲の一発を演出する可能性あり。

12着 サンライズホープ

昨年のCCから先行すると直線で交わされた途端に「今日はお終い」となる。ここも正にそんな走りで早々と店じまい。

15着 バーデンヴァイラー

格下相手にはとことんマウントを取るが格上相手には頭が上がらない貴方の上司のような馬でここも正にそういった接待競馬。CCでは現ダート界の社長のような馬がいるため静観が妥当か。

みやこS(GⅢ)

11/6 阪神ダート1800m 

1着 サンライズホープ

GI制覇すら予感させた昨年のシリウスSからひたすら凡走を積み重ねて1年が経過。スタートでトモを滑らせたことでこれまでの先行策ではなく、まくり気味の手に出ることになったサンライズホープは偶然にも長いトンネルを抜ける。単勝配当の9,070円はこの馬の能力を考えれば破格のものだったが、そうなるほど強烈な不振が続いていたのだ。

一旦は突き抜けたが最後ハギノアレグリアスに巻き返された時にやはり止めようとしていたのを見るともう今後先行策は無いだろう。「差し切ったところがゴール」という形が理想となる。

4着 ハピ

またしてもド真ん中の絶好枠だったが、やや使い過ぎの感があってここは不安視。それでも差のない4着した辺りは地力の高さが感じられる。とはいえ最高に下手に乗ったオメガパフュームにも先着出来なかったのはいただけず、超一線級に先着するには絶好調が必須条件。

中3週で上がり目があるかとなると。。。。。

9着 サクラアリュール

出遅れ大外ぶんまで参考外だが見せ場は作っている。

武蔵野S(GⅢ)

11/12 東京ダ1600m 外枠有利

4着 スマッシングハーツ

レモンポップ、ギルデッドミラーという売り出し中の2強対決の下馬評。本馬は1000m通過1:00.1のスローをのんびり後方2番手追走で絶望的な位置から上がり最速タイ(34.8)を繰り出して4着。展開に左右されるのは分かるがもう少し克駿には動いてほしかった。

但しそう悲観することも無く、5月の平安Sでもほぼ同様の競馬をして本命党に冷や汗をかかせているように、テーオーケインズの先行勢虐待が悪魔的になれば出番はある。

6着 タガノビューティー

終始インビタ追走。しかし石橋君のお家芸であるドン詰まりにはならずスムーズに馬場の中程まで持ち出すも最後は脚色が一緒。やはり1400m専用機の競馬だった。

今は1600mでも買いたくないのに1800mで買うには勇気がいる。

9着 サンライズノヴァ

もう多くは望めない。CCの1800は長い。

日本テレビ盃(JpnⅡ)

9/28 船橋ダート1800m

2着 クラウンプライド

スッとスタートを切ってそのまま3番手もやはり僅かにかかる面を見せる。道中はしっかり走るのだが最後チョイ足りなくなるのは恐らくこの部分に起因している。

今回のCCはペースを上げそうな馬が少なく、逃げを打ちそうな面々も外枠に入ったため前に馬を置けない状態は多少のリスクを孕むが、そんな中でペイシャエスを2度撃破している世代トップ級の能力は侮れない。

7着 ノットゥルノ

かなり残念なレース内容。3歳馬のCC好走条件として重要視されるGIタイトルホルダーではあるが、スタートも微妙な先行馬に過度な期待はしたくない。

また、4角でのコーナリングを見ても左回りに少し疑問符が付く。

南部杯(JpnI)

10/10 盛岡ダート1600m

3着 シャマル

少し躓きながらも先行集団へ。そのままひたすら外を回して差し込んだが、内目をロスなく回った2頭に対してハナ+1/2差の3着は正直勿体ない競馬で枠負けとも言える。

これまでは1200~1400mしか使ってこなかったので1600mを疑問視する声もあったが十分及第点を与えられる内容。今回はさらに200m延長の1800mだが未知の魅力は否定出来ない充実ぶり。

なにしろ南部杯の勝ち馬はCCに出ていれば上位人気確実のカフェファラオだ。

6着 サンライズノヴァ

少し立ち遅れるも何とか馬群に取り付く。最後も頑張って伸びたが往年の力があればここでも掲示板まで6馬身差は付けられなかったように思える。

ブラジルカップ(L)

10/23 東京ダート2100m

5着 レッドソルダード

このコースで好枠②番から押して出て外枠の人気薄に先手を取られるようではスピードの絶対値および能力に疑問。

アンタレスS(GⅢ)

4/17 阪神ダート1800m

2着 グロリアムンディ

ダート転向後破竹の4連勝を飾ったグロリアムンディへの期待は大きく、あのオメガパフュームを抑えて1番人気に支持された。

先行勢がズブズブと沈んでいく中で4~5番手から横綱相撲で押し切るかに見えたが、さすがにその流れではオメガに差されても仕方なく相当強い内容。次走宝塚記念は参加しただけ。

8着オーヴェルニュ

流れ不向き

10着 サクラアリュール

直線伸びかかったところで外からヒストリーメイカーにぶつけられ、さらに下がって来る馬により前をカットされ末脚不発。

15着 バーデンヴァイラー

終始力んで走っていた。

天皇賞・秋その他

割愛。

 

12/4㈰ 中京競馬場の馬場

ダート1800m 多頭数の外枠は不利

まとめ

そうこうしている内に枠順が発表されたが⑫ならテーオーケインズに逆らう気が起きない。出来ればほぼ確定的に詰まる①②を引いて完全に消したかったジュンライトボルトは微妙になんとかなりそうな⑤。グロリアムンディの①は最低とか言われているがこの馬にとっては絶好枠以外の何者でもない。

3歳勢は調子に疑問符が付く③ハピよりも⑩クラウンプライドを上位に取りたい。

展開によって走破圏にいる馬は変わって来るが、スローの流れでもテーオーケインズが前目を虐待し尽くした場合の配当的妙味は無欲の④スマッシングハーツや外枠が大きく嫌われる⑮サクラアリュールの強靭な末脚に宿る。

②サンライズホープは全てが彼のやる気次第なので何とも言えない。

後ほど追切りの動きを見てから更新しますのでお楽しみに。

 

 

 

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ぽぽん

【競馬歴】ミホシンザンが春天を制した日に父に東京競馬場に連れて行かれてから36年。初恋はダイナアクトレス。
【卒論】ヘイルトゥリーズン系の今後
【職歴】大学卒業後大手飲料メーカーに就職も博打の方が数倍割がいいので退職。4号機時代を全力で堪能したあとは体力の限界で引退。心を入れ替えて会社員に戻るも超つまんないので2022年に起業。
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