写真:JRA
皐月賞
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出走馬全頭診断⑩~
⑩ジャスティンパレス
キラーアビリティと同じく暮れのホープフルS(G1)からの直行。そのホープフルSは2着とはいえ完敗と言える内容で、更に大幅に相手が強化される今回はやはり人気も一息といったところ。
しかしながら真ん中の好枠を引き、鞍上は皐月賞4勝のミルコ。杉山調教師からはゲートがカギとの事なので互角の発馬を決めれば侮れない。
⑪オニャンコポン
なんかオニャンコポンの雰囲気が欧州馬っぽいなーと思って血統見たらコテコテだった😅
母父ヴィクトワールピサも遠征強かったし、むしろ凱旋門賞や英仏ダービーで勝てるのはこういう子かも知れないよ。
田原オーナーが大きな夢を目指す日を今から密かに待とうと思います😆
— ぽぽん (@popon10d) April 14, 2022
このようなツイートをしたら木金土と降雨があり馬場は渋り目。重で始まった土曜日の終了時には稍重まで回復したが、それでも欧州系血統の本馬にとって追い風にはなったのではなかろうか。
そもそも戦績は4戦3勝。負けた一戦も今となってはレベルに疑問符が付き始めたホープフルSの凡走なら再考の余地がある。
父エイシンフラッシュも本馬同様に京成杯制覇から皐月賞へ直行し、11番人気の低評価を覆し3着入線。その後ダービー馬に輝いた。当時の父の評価と比較してもオニャンコポンが劣る部分は今のところ見当たらない。
⑫ドウデュース
ほぼ世代の最強メンバーが勢揃いしたこの舞台で前日1番人気なら、多くの人がこの馬を世代最強と考えているのだろう。無敗で朝日杯を制し、年明け初戦の弥生賞(G2)では結構な不利を被りながらも差のない2着と文句のない成績で安定感もある。しかしながら、その支持率は16%程度に過ぎない。
- 過去10年で弥生賞組から勝ち馬が出ていない事。
- 無敗馬3頭を含んで底を見せてない馬が多数いる事。
この辺りが要因とされるが、他の人気馬が軒並み致命的な枠を引いている以上、まともに走れば軸不動と見ている。
⑬ビーアストニッシド
重賞を4戦して(1.1.1.1/4)と安定した成績で、唯一着外(4着)だったシンザン記念(G3)を除くと全て逃げて自分からレースを作っている。
今回は⑯デシエルトとの逃げ争いになると見られているが、おそらく行かないことにはお話にならない⑤グランドラインもそこに参加する事になる。超絶人気薄の三浦と超絶自分本位の岩田父との逃げ争いは見ものではあるが、控えめに言っても展開利は無い。
しかし、この馬はいつもそうして人気は無いが全て好走している所が怖いのだ。
⑭ジオグリフ
大器ダノンベルーガを抑えて1番人気に支持された共同通信杯(G3)で完敗。しかし昨年の3着馬ステラヴェローチェも通信杯完敗から直行して好走しているように見限るのはまだ早計。
サンデーレーシングの代表格としてここに駒を進めて来た以上、無様な戦いは許されないはずだ。
⑮ラーグルフ
ホープフルSで◎を打った馬だけに思い入れがある馬。弥生賞は仕上がりが酷く、とても走れる状態ではなかったので11着と惨敗したが、この中間の様子を見ると復調気配が窺える。
とはいえ前哨戦11着からの巻き返しは皐月賞においては至難の業。ここは高松宮記念(G1)で奇跡のビクトリーロードを切り拓いた穴男丸田に期待するしかない。
⑯デシエルト
3戦3勝の無敗で若葉S制覇。今から31年前に4戦4勝で若葉Sを制し、そのまま皐月賞とダービー共に圧勝した名馬がいた。
23年前には初勝利をダート1800mで挙げ、そこから4連勝で皐月賞馬に輝き、古馬になって前人未踏の大記録を打ち立てた名馬がいた。
「お前もウマ娘にならないか?」
猗窩座にスカウトされる素養は十分にある。
⑰マテンロウレオ
ホープフルS→きさらぎ賞とレースレベルに疑問符の付く2鞍でそれなりに好走したが、いざ強敵と激突した弥生賞では惨敗と高い評価を与えるには些か苦しい戦績。そしてある意味大外より具合の悪い⑰番枠とほぼ買い目は潰えたように見える。
しかしながら陣営は弥生賞はあくまでトライアルと割り切っている。初ブリンカーを付ける今回は楽しみも多いとのこと。
⑱イクイノックス
- 調教を見るからには動き自体に問題はないが、特に目立つところもない。
- ぶっつけ皐月賞も暮れのG1からならわかるが東スポ杯(G2)から?
- ①②③④ほどではないが⑱番も皐月賞ではやや厳しい。
マイナス要因が多いが、それでも新馬戦と東スポ杯で他馬を置き去りにしたのは事実で全く底を見せていない不気味さがある。ここで更に隠し持ったギアを披露できるようなら大外も相手も関係ないだろう。
調教評価
ざっくりとA~Bだけ。
A ②
B ①⑦⑪⑫⑬⑮
まとめ
一通り各馬の買い目=強調材料を並べてみたが、やはり④キラーアビリティと⑱イクイノックスを私が買うことはもう無い。来たら能力の絶対値が違ったと割り切ればいいだけなので、現時点で悪枠ぶっつけ能力不透明上位人気の彼らを買う気はサラサラ起きないことを先ずは申し上げておく。
また、出走馬全頭診断①の冒頭文や馬場考察などでお伝えした通り、皐月賞の白帽黒帽(①~④)は超絶悪枠となっているため、強者でなければこなせない。
参考に4/16㈯に行われた2000~2200mのレースでの①~④番枠は(0.0.0.8/8)。7R③カトゥルスフェルス(2.2倍)や9R①エンギダルマ(3.7倍)程度しか人気馬はいなかったが、十分美味しかったのではなかろうか?
但し、皐月賞の1枠両頭①ダノンベルーガはダービーでも好走可能の能力を持ち、②アスクビクターモアは前に行かねばならない脚質上、スタート直後が厳しくなるが調教が最高評価とあっては買わざるを得ない。
普通に回ってくれば馬券内確保はほぼ間違いない⑫ドウデュース、調教も万全で絶好枠を引いた⑦ボーンディスウェイ、馬場の渋りが残れば面白い⑪オニャンコポンを含めた5頭で組み立て、最後にパドックを見た後、⑥⑨⑩を状態次第でおさえることにする。
印
◎ ⑫ドウデュース
〇 ①ダノンベルーガ
▲ ⑦ボーンディスウェイ
△ ②アスクビクターモア
✕ ⑥⑨⑩
◎~△の単勝4点と馬連6点
ワイド◎→〇▲△3点
三連複は◎~△4点厚め。
ここまで均等買いだと17点。
(⑥⑨⑩は場合によって追加)
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